アンティークダイヤモンドスタッドピアス(18カラットゴールド)

クールビューティのアンティークダイヤモンドピアス 1900-1910年頃のフランス製。
とてもクールでかっこいいダイヤモンドピアス。
ダイヤモンドがドキッとするほど透明です。
正面から見た時には、この無色透明のダイヤモンドとホワイトゴールドしか見えないため、「真っ白なジュエリー」に見えます。
ダイヤモンドは直径4ミリと大粒。
遠くから見てもとてもインパクトのある美しいダイヤモンドです。
すらりと伸びるホワイトゴールドの爪で高めにセッティングされています。
全体の直径は7.5ミリと小粒なのですが、立体的なシルエットなので良い意味できっちりとした存在感があります。
オールドヨーロピアンカットのようなローズカットダイヤモンド 全体のクールな印象は、卓越したカッティングのためでもあります。
扁平なローズカットで、特に正面の6つのファセットを肉眼では判別しにくいぐらい浅くカッティングされています。
そのため、ダイヤモンド全体が1つの綺麗な六角形のような。
実際はローズカットなのに、遠目にはオールドヨーロピアンカットのような形に見えるのです。
カット面もシャープで美しく、本来であればシンプルにオールドヨーロピアンカットにされそうなクオリティーの石なので、とても変わった独創的な使い方です。
この時代のピアスによくあったように、ダイヤモンドのキューレットを短めにして、横から見るとほとんど厚みがないようになっています。
またホワイトゴールドの台座は、なだらかな波打つようなシルエット。
クールビューティーなだけでなく繊細で、甘すぎない女性らしさも魅力的です。
地金は18金で、ピアスの裏面から針にかけてイエローゴールドに切り替わっています。

  • 幅:7.5mm 
    重量:1.7g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークダイヤモンドスタッドピアス(18カラットゴールド)

  • ピアスそのものの大きさは直径7.5ミリ、大粒のダイヤモンドが存在感があります
  • 耳たぶにぴったりフィットし、オンにもオフにもとても使い勝手の良いデザインです
  • ダイヤを留めるWGのすらりとした爪や台座の曲線がハンドメイドならではです
  • 直径5ミリ近くと高さのある台座、直線と曲線が巧みに混じっています
  • 台座面から針にかけてYG担っていて華やかさが加わってます
  • アンティークダイヤモンドスタッドピアス(18カラットゴールド)
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アンティークエピソード

ダイヤモンドの評価基準4Cとアンティークジュエリー

「ダイヤモンドの4C」という言葉を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
4Cとは現在の宝石業界で使用されている、ダイヤモンドのクオリティーを客観的に計る判断基準のことです。

(1)キャラット(Carat):
カラットとは重量のことです。
1カラット=0.2グラムです。
よく「△ミリぐらいのダイヤは何カラットでしょう?」と尋ねられる方がいらっしゃいますが、この質問に正確な回答はありません。
というのも基本的にカラットは「大きさ」ではなく「重量」なのです。
カットにより、同じ最長直径3ミリのダイヤなどでもカラットは異なります。
特にアンティークジュエリーのローズカットの場合、表面積からカラットを予測することは不可能です。

(2)カラー(Color):
現在カラーは23段階評価されています。
一般に無色のもののほうが価値が高いとされ、まったくの無色がD、もっとも黄色味が強いものをZで23で評価しています。
簡単に言うとDEFがまったくの無色、GからJがほぼ無色、KからMが僅かな黄色味、NからRが非常に薄い黄色、SからZが薄い黄色、Z以上がファンシーイエローと呼ばれる強い黄色となります。
比較はマスターストーンと呼ばれるいわゆるサンプルの石との肉眼での比較で行いますので、特にアンティークジュエリーのように石を台座からはずせないダイヤモンドの場合、正確に測ることは難しいです。
また現代では多くのダイヤモンドに人工的処理で色が調整されていますので、本来の色を計っているかは疑問です。

(3)クラリティー(Clarity):
透明度はもちろん高ければ高いほど、ダイヤモンドとしての価値が高いとされています。
インクルージョン(内包物)やひび割れがどの程度あるかが、その判断基準となります。
クラリティグレイドは熟練した鑑定士が10倍の宝石顕微鏡を用いて判断し、その評価は11段階に分かれます。
もっとも評価が高いのがFL(FlawLess)で内包物がない状態、ついでIF(Internally Flawless)はちょっと磨けばFLになりそうなぐらい内包物がないダイヤ。
ついでVVS1、VVS2(Very Very Slightly included)ごくごくわずかな内包物が含まれる状態。
VS1、VS2(Very Slightly icluded)、ごくわずかに内包物が含まれる状態。
次いでSI1、SI2(Slightly included)、わずかに内包物が含まれる状態。
F:肉眼で分かるレベルの内包物が含まれる状態。
I1、I2、I3(Included):さらにはっきり肉眼で分かるレベルの内包物となっています。
ただし現代では放射線処理などで内包物をクリアにするといった人口処理が行われています。
一方アンティークダイヤモンドについてはそうした技術がまだ存在しない無加工の状態です。
仮に同じ石があったとして、人工的処理がされているといないではまったく違う結果が出るでしょう。

(4)カット(Cut): ダイヤモンドの石の価値を計る4Cのうちのひとつが、カット(cut)です。
カットのグレードには、Excellent、Very Good、Good、 Fair、Poorの段階があります。
この評価は通常10倍双眼顕微鏡を用いて、熟練した鑑定士の感覚にしたがって判断します。
ところが、このダイヤモンドのカットの評価は、現在のブリリアントカットダイヤに関する評価基準です。
もっとも光線を反射・屈折してダイヤを美しく見せてくれるアイデリアルカット(理想的なカット)を基準にして、それにどれだけ近いかで判断を行うものなので、当然アンティークダイヤに多いローズカット、オールドヨーロピアンカットなどの昔のカットでは、4Cのカットの評価そのものが行えません。

以上、どれもCという英単語から始まるため、4Cと呼ばれています。
4Cは近代になって、宝飾業界が商売を行う上で定めたツール。
ダイヤモンドを売る基準として設けたひとつの制度ですので、アンティークダイヤモンドのことまでは考えられていません。

アンティークダイヤモンドを4Cで計るには、一つ大きな問題があります。
4Cは基本的に、裸石(ルース)の状態でないと測定できません。
よって最初からセッティングされた状態で存在するアンティークジュエリーの場合、4Cを計ることは難しいのです。
特にカッティングに関してはブリリアンカットに対するカッティング評価なので、昔のダイヤモンドには適用できません。

通常アンティークダイヤモンドの場合は、その宝石が間違いなく天然のダイヤモンドであるという「鑑別」を行うにとどまっています。
アンティークダイヤモンドの場合、現在のような人口処理を施しておらず、天然ダイヤモンドの中でも良質のものが使われていることが多いです。
カッティングが未熟であったり経年による磨耗などで、ひび割れやキズなどのあるものもありますが、小粒なものであってもダイヤモンドの石そのものは良質です。

鑑定書というのが4Cという現代の評価基準に基づくものであるためアンティークダイヤモンドでは残念ながら基本的に「鑑定書」は出せません。
当店ではそのアンティークジュエリーで用いられているダイヤモンドが本当に天然のダイヤモンドかを判別する鑑別までを行っています。
ご希望の方は別料金にはなりますが、第三者機関による「鑑別書」をお出しすることも可能です。

現在ではダイヤモンド市場には、本来そのままでは宝石として通用しないクオリティのダイヤモンドも人口処理を施すことでジュエリーにされてしまっています。
販促のために作り出された4Cの評価基準に頼る現代のダイヤモンドに慣れてきたお客様が、アンティークダイヤモンドに触れるようになったら、現代のダイヤモンドがまるでおもちゃのように見えるようになったといった声も聞きます。

4Cは参考程度にするのは良いと思いますが、ご自身の感性でそのダイヤモンドか美しいかどうか判別されることも大事にされてください。

アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。

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