真珠と珊瑚のアンティークピアス(ドルムーズタイプ、19世紀)

海の二大宝石、パールと珊瑚柔らかなオレンジピンクの珊瑚とそれを囲む透明感のあるシードパールの調和が愛しいアンティーク珊瑚ピアス。
地中海の2大宝石をあしらったピアスは19世紀後期のフランス製です。
今でこそプラチナxダイヤモンドが高級ジュエリーの代名詞のように思われていますが、19世紀ジュエリーでは「パールxゴールドxコーラル(珊瑚)」こそが考えられべき最も贅沢な組み合わせだったのです。
アンティークらしいコーラルの色と形に、目が釘付け大粒のコーラルがポコンとでっぱったように付けられているところが可愛いく、横から見ても立体的で美しく見えます。
留め具部分はすべて18Kでできています。
この時代のピアスによくあった後ろから耳たぶを挟み込んで、前側で留める挟み込み式タイプのピアスです。
バネと留め具のしまり具合、パールと珊瑚の接着状態も、当ショップ提携工房でチェックをいれてもらいメンテをしてもらっていますので、完璧な状態でご使用いただけます。
フランスの金の刻印あり。

  • 重量:1.35g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

真珠と珊瑚のアンティークピアス(ドルムーズタイプ、19世紀)

  • 丸い、オレンジピンクの珊瑚が愛らしさをそそります
  • 優しい色の組み合わせで、日本女性の肌色にも馴染みやすいです
  • 珊瑚のポコンとした感じがたまりません
  • 後ろ側をみると、全体がお花の形になっているのが分かりますね
  • アンティークピアスは横から見ても可愛い物が多く、つけたときキレイです
  • 真珠と珊瑚のアンティークピアス(ドルムーズタイプ、19世紀)
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真珠と珊瑚のアンティークピアス(ドルムーズタイプ、19世紀)

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アンティークエピソード

珊瑚を使ったアンティークジュエリー(エンジェルスキン 天使の肌のコーラル)

パールとともに「海の二大宝石」と呼ばれるコーラル(珊瑚)。
コーラルを用いたジュエリーの歴史は、古代ローマに遡ります。
当時、珊瑚(コーラル)は悪魔から身を守ると信じられてきました。

ヨーロッパではコーラルは彫刻されてカメオとして使われたり、自然の形のままでネックレスやブレスレット、リング、ピアスにされ愛されました。
下記は販売済みですが、当時セットで見つけた珊瑚のピアスとブローチです。

アンティーク天然サンゴピアス(お花、18金ゴールド)

アンティーク天然サンゴブローチ(地中海珊瑚、18金ゴールド)

しかし珊瑚が特に脚光を浴びるのは1920年代。
アールデコのジュエラーがジュエリーに「ビビットな色彩」を出すために用い始めたためです。
下記のコーラルとダイヤモンド、エナメルのバングルは1925年頃の製作です。
ササビーズに出展されています。

珊瑚ジュエリー
(c)sotherby's

珊瑚は、宝石の中でも珍しい有機物質の宝石です(大半の宝石は鉱物系)。
宝石として使われる珊瑚は、いわゆる「サンゴ礁」などと異なりずっと深海に生息する硬質のサンゴです。
ポリプ(サンゴ虫)の触手が8本に分かれていて(珊瑚礁は、触手の数が6本です。)、多くは太陽の光が届かない深く冷たい海の底でひっそりと生息しています。

数百ミクロン程度までの微小な浮遊物などを捕食して、ゆっくりと成長します。
わずか1cm成長するのに、50年近くかかる種類もあるのだとか。
磨くと美しい光沢を放ち、その赤い色が当時の女性の舞踏会用のドレスによく合い、女性の顔色を健康的に若々しく見せてくれると重用されました。

アンティークジュエリーで用いられる珊瑚としては、19世紀にイタリア、ナポリ湾で取れたもの。
フランス、ニースを中心とする地中海沿岸部でとれたものが有名です。


珊瑚は赤、オレンジ赤、ピンク、白色に大きく分けることができます。
ヨーロッパのコーラルの色もオレンジレッド、血赤色、ピンク色など様ざまです。
下記はくっきりとしたオレンジ色の珊瑚が鮮やかなピアスです。

アンティーク珊瑚ピアス(地中海サンゴ、19世紀)

ピンクがかったものやオレンジ色、濃いものから薄い色までと、実にさまざまな自然の色が存在する珊瑚ですが特に価値が高いといわれるのが、「ポーダンジュ(天使の肌) Peau d'ange (英語でangels skin) 」と呼ばれる色の珊瑚です。
ローズ(薔薇)の色を深くしたようなサーモンピンクで、特にアールヌーボー期に好まれます。

アンティーク珊瑚の大半はオレンジ色ー赤色の珊瑚ですので、「エンジェルスキン」のピンク色の珊瑚は少ないです。
下記はやはりアールヌーボーの頃のエンジェルスキンの珊瑚のネックレス。
粒も大きく色もくっきり、これだけ美しい珊瑚は当店としても初めてです。

天使の肌 アンティーク珊瑚のネックレス

また下記は2010年頃のフランスのジュエリーオークションに出品されていた、やはりエンジェルスキン珊瑚のネックレスです。
「peau d'ange」がフランス語でangel skinを意味します。
上記の当店扱いのネックレスとノットの部分の色合いまでが同じだったのでドキッとしました。

エンジェルスキン珊瑚

ピンク色は濃さがあるほど良いです。
下記はカルティエ製のヴィンテージの指輪ですが、珊瑚自体は上記のネックレスの方が上質です。

カルティエヴィンテージ指輪(珊瑚、ダイヤモンド、サイン入り)

最上級のエンジェルスキンの珊瑚は今日、1グラム220-230ユーロ(2017年1月現在1グラム27,500円程)で取引をされることもあるのだとか。
つまりゴールドより高い価格がつけられることがあるのです。
日本でもこのようなピンク色の珊瑚が「桃さんご」と呼ばれ、高知近海で採れたようですが、今では採取されていないそうです。

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