幸福のシンボル馬蹄(ホースシュー)のリング
19世紀後期のフランス製。
ホースシューモチーフのとてもゴージャスなリングです。
馬蹄を形どったなだらかな外縁はすべて、パヴェセッティングされたオールドカットダイヤモンド。
その内側にもう一周、合計12個のローズカットダイヤが敷き詰められ、その中に鮮やかな大粒のブルーサファイア(セイロン産の非常に良質なブルーサファイア)が艶やかに輝きます。
直径約5.5ミリの透明度の高い鮮やかな深いブルーサファイアは、10本以上ものゴールドの爪で、「幸せを手放さないように」しっかりと留められています。
石の配置、石の数などに込められた意味この馬蹄リングは間違いなくお誂えで作られたもので、馬蹄のデザインや石の数などに一つ一つ細かい注文がはいっていたと思われます。
例えばかなりカーブのかかった馬蹄の形。
古くより 天に向かった「U形」が幸運を呼び込むのにふさわしいとされていましたので、この上向きのカーブは縁起をかついでいるものと思われます。
またブルーサファイアの周りのダイヤの数が12個である点なども、キリスト教から来ているでしょう。
馬蹄の上部に大きな美しいダイヤモンド(4mm)を入れていることも、昔は扉に留められた蹄鉄は魔除けになると信じられていましたので、魔よけや幸福を逃がさないようにという願いが込められています。
地金はすべて18Kで、シャンクとベゼルはともにイエローゴールドを使用して、ベゼル部分の透かし模様は19世紀らしくとても丁寧で指輪全体に柔らかさを与えています。
ベゼルの上部のみにホワイトゴールドが使われ、まばゆいダイヤとブルーサファイアを煌めせています。
指輪サイズは13号(有料でサイズ直し可)
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幸福のシンボル、馬蹄
西洋では魔除けとして幸運をもたらすとも信じられている馬蹄。
馬蹄(ホースシュー)とは、馬の蹄(ひづめ)に装着される「蹄鉄」です。
元々西洋で幸福のシンボルになった由来は、馬の足を保護する事から「護る」という意味を持ったとか、上を向けた形が角を連想させる事から「力」のシンボルが転じたとか、キリスト教伝播に伴い吸収された土着信仰のシンボルを模したものだとか、諸説あります。
西洋では玄関のドアの上に打ち付けてあることがあります。
これは悪いものを家に入れず、幸福をもたらすというという言い伝えたえあるからです。
馬蹄(ばてい)はしばしばジュエリーのモチーフにもなり、「どんどん上へ向かっていく」「幸福を呼び込む」といったラッキーモチーフになっています。
下記は当店扱いの馬蹄のリング。
下記は当店扱いの馬蹄のリング。
リング以外にもネックレス等で、馬蹄は好まれてモチーフにされました。
馬蹄(ホースシュー)の向き
馬蹄の向きについて、方向はU字になっていることも、逆向きのこともあり、どちらが正しいのかと疑問に思われる方も多いようです。
実際は、馬蹄の向きが上向きの物と下向きの物もどちらも存在します。
その向きは地域によって異なるそうです。
意味としては、上向きは上方から幸運を受け入れ、下向きは穴を下にすることにより、不運を落とす、と信じられています。
どちらも不運を除いて、幸運を招く幸運のアイテムとして用いられています。
アメリカの人は上向きを好むそうですが、西欧ではどちらも正しい、共に運を招くものです。
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