幸運を呼ぶ木、宿り木(ヤドリギ)がモチーフです
宿り木がモチーフになったアンティークピン。
古くからヨーロッパでは宗教的に神聖な木とされてきました。
クリスマスには宿り木を飾ったり、宿り木の下でキスをすることが許されます。
そんなロマンチックな風習もあり、日本でもとても人気のあるモチーフです。
ヤドリギをモチーフにしたアンティークジュエリーは、フランスではペンダントやロケットやブローチが多くピンでモチーフにされたケースは珍しいです。
対をなした葉、その間の白い果実が真珠で表現されています。
小さい粒の真珠ですがオフホワイトで美しく、艶もありきれいな真珠です。
その形から明らかに天然パールと分かるところも、嬉しい点です。
美しい透かし
ヤドリギモチーフのジュエリーはフランスでは1900年前後、アールヌーボーの作品、あるいは時代的にはベルエポック時代のジュエリーで好まれました。
この時代は金細工に優れた作品が生み出された頃で、その例に漏れず真珠以外はすべて金細工で描かれた作品です。
ヤドリギの葉の葉脈までもが、彫金で表現されています。
ヤドリギの葉の下部は透かしになっており、美しい金細工のよる透かしです。
アンティークピンにはまだ比較的リーズナブルな値段で見応えのある良質な作品が、他のジュエリーより見つけやすいように思います。
1900年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
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アンティークジュエリーでは良質なものが豊富に見つかるのに、現代ジュエリーで良いものが作られなくなってしまったものの一つがピン類です。
昔の肖像画を見たことがある人なら思い出すでしょう、主に男性の王侯貴族の胸元には非常に数多くのピンが挿されています。
アンティークジュエリーで見つかるピンには実に色々な素材の、贅を凝らしたピンを見つけることが出来ます。
ゴールドでできたアンティークピン、ダイヤモンドやガーネットなどの宝石がモチーフ部分に入れ込まれたもの等々。
下記は当店で販売済みのスティックピン。
サファイヤやシトリンなどの色石が用いられているケースもよくあります。
下記は下記はやはり当店で販売済みのアンティークピンで、珍しいノルマンディー地方のピンです。
下記は何とメレリオディメレー(MELLERIO dits MELLER)のアンティークピンです。
ケースまで残ったシェルシュミディとしても記念に残るピンです。
アンティークピンはなぜか今でも比較的オリジナルケースが残ったものがまだ見つかりやすいのも嬉しいところです。
以前お客様から「18世紀のストマッカーやブローチ(正確には洋服に縫い付けたものだと思いますが)は見たことがありますが、ピンブローチは見たことがありません。
18世紀からあったものですか?」といったご質問を頂きました。
答えはYESです、ただしアンティークピンは男性が胸元に着けることがほとんどでした。
女性の肖像画では見られないですから、これはとても良いご質問ですね。
アンティークピンは装飾の凝ったものが多いですから、現代ではむしろ女性のジュエリーとしてお薦めです。
ピンは突き刺さりそうで怖いと言った方には、発送時にシリコンのストッパーを同封させていただきます。(これは現代ものです)
アンティークピンの先端につけていただくことで、ピンがずれて胸元に刺さる心配がなくなりますし、紛失の心配もなくなりますので一石二鳥です。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。