薔薇のアンティークピアス(アールヌーヴォー様式、カラーゴールド)

アーヌーヴォー様式の薔薇 円形の枠の中に、薔薇の花をデザインしたピアス。
19世紀末のフランス、アールヌーヴォー様式の作品です。
花弁や葉はすべて金細工で表現されています。
ゴールドと言う素材で表現されているとはにわかに信じがたいほど、柔らかく描かれた薔薇。
花びらはなだらかな曲線がつけられた薄い金板を巧みに重ね合わせ、葉の表面には細かい模様と葉脈の様にラインが付けられています。
そして葉の部分は見事な艶消しが施されています。
そしてこのピアスで驚いた点がもう一つ、花の向きです。
通常、葉っぱの上に花がありますが、装着する向きが逆になっているのです。
初めは間違いかと思いましたが耳に当ててみて合点がいきました。
円形のスパイラル状に垂れる薔薇の花、まさにアールヌーボーのエッセンス(真髄)です。
フランスアンティークに特有のカラーゴールドが楽しめるジュエリーです イギリスとフランスのアンティークジュエリーは類似点も多いですが異なる部分も多く、その代表がカラーゴールドの発展の仕方です。
例えばこのピアスで使われているグリーンゴールドは、フランス製アンティークに特有のものです。
上から色を付けているのではなく、ゴールド自体が綺麗なグリーン色です。
カラーゴールドはフランスでは王政復古の時代から発展し、アールヌーヴォー期にも特に草花をモチーフにしたジュエリーで、2色や3色からなるカラーゴールドが用いられます。
カラーゴールドの歴史は金細工の歴史と密接な関係があり、優れた金細工のアンティークジュエリーが見つかるのもイギリスではなくイタリア、フランスなどの南ヨーロッパになります。
こうしたゴールドだけで魅せる金細工の美しいアンティークジュエリーはフランスアンティークジュエリーならではの醍醐味です。
永遠に色あせることのない、あまりに美しいバラの花です。
18金ゴールド。

  • 幅:14mm 
    高さ:14mm 
    重量:2g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

薔薇のアンティークピアス(アールヌーヴォー様式、カラーゴールド)

  • 意外に思われるかもしれませんが、この向きで装着します
  • 直径1.4センチ程、ほぼ真円でコンパクトに収まります
  • ゴールドは艶が出ているところと抑えているところのコントラストがいいです
  • 円形のスパイラルが薔薇の蔦を連想させます
  • フランス18金の刻印あり
  • 薔薇のアンティークピアス(アールヌーヴォー様式、カラーゴールド)
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アンティークエピソード

アールヌーボー(アールヌーヴォー)のアンティークジュエリー

知られざるアールヌーボーの本質
しなやかな曲線と自然への感性。
日本でも人気の高いアールヌーヴォー様式ですが、その「本質」は意外に知られていません。
アールヌーヴォーは19世紀末(1900年前後)、あらゆる芸術領域を席捲した装飾様式です。
ジュエリーの世界でアールヌーボーは、「貴石をシンメトリーにセッティングした従来のジュエリー作り」から「宝石的価値ではなく色によって選別した石を、美しく彫金されたゴールドにニュアンスカラーのエナメルと共にセットしたジュエリー」への脱皮をもたしました。

アールヌーボーと言うと柔らかな曲線から「ロマンチックな自然主義」と言うイメージが強いことでしょう。
しかしその根底には世紀末ならではの「デカダンス」があります。
溢れんばかりに花をつけた枝や、豊かに広がりうねる長い髪といったアールヌーボーの典型的な図柄の裏には、「自然の残酷さや死」が念頭にありました。

アールヌーボー サイン入りリング J Guerin(1902年)

アールヌーボーのジュエラーとパリ万博(1900) 
ジュエリー界でもっとも早く「アールヌーボー」の言葉を使い出したのは、ルネ・ラリック(Rene Lalique)。
下記は1902年にイギリスで発行された「Magazine of Art」に掲載されたルネラリックのジュエリーデッサンです。
女性の顔と睡蓮が描かれたペンダントのデッサンですが、この頃はまだルネラリックはロンドンでは広くは知られていませんでした。

アールヌーボールネラリック

1900年のパリ万博では、ルネ・ラリック、メゾン・ヴェヴェール(Maison Vever/ヴェヴェール工房)、ルシアン・ガリヤール(Lucien Gaillard)の3人がジュエリー部門でグランプリを獲得します。

下記は1900年頃に製作された、ルシアン・ガリヤールの青い鳥の髪飾り。
鼈甲とプリカジュールエナメル、目の部分にダイヤモンドが入れられています。
アールヌーボーは東洋の美意識、特に日本の芸術に強い影響を受けましたが、この作品は私たち日本人が見ても、日本的な美しさを感じる作品ですね。

ルシアンガリヤール

この万博では、ジョルジュ・フーケ(Georges Fouquet)とウジェーヌ・フィアートル(Eugene Feuillatre)が金賞を受賞しました。
ジョルジュ・フーケは1898年にランの花をモチーフにしたジュエリーでアールヌーボーの作品を初めて手がけます。
そしてポスターアーティストのアルフォンス・ミュシャと一緒に、いくつものプレートをチェーンでつなげたジュエリーを発表します。
下記は1900年にアルフォンス・ミュシャがデザインした、宝石商ジョルジュ・フーケの店舗です。
ステンドグラスやモザイクタイルの装飾等、ミュシャがポスターの中で描いたアールヌーボーのテーマや曲線が再現されています。
今日、このインテリアショップの内装は、パリのカーナヴァル美術館で見ることが出来ます。

アールヌーボー、ミュシャ

また同年代のジュエラーの中でルネラリックと並び賞賛を浴びていたのが、ベルギーのジュエラーであるフィリップ・ウォルファー(Philippe Wolfers)です。

アールヌーボージュエリーに関して更に詳しい情報は、アールヌーボー(アールヌーヴォー)のアンティークジュエリーの特徴と魅力をご参照ください。

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