ローズカットダイヤモンドのアンティークピアス(1850-1870年フランス)

ゴールドで柔らかさを表現するという究極の挑戦 1850-70年頃のフランス製。
ゴールドの扱い方がとても変わっているピアスです。
ピアス全体は第二帝政期の時代に好まれたお花の形をしているのですが、それをゴールドによってどこまでも柔らかく表現しています。
ゴールドはプラチナほど展延性がある金属ではないので、これはとても難しい挑戦です。
一瞬、ゴールドをとても薄く延ばして柔らかさを出しているように見えますが、良く見るとゴールドを厚くしている部分と薄くしている部分があります。
一律にゴールドを伸ばすのではなく、できる限り薄くした後は削れる部分を削りこむことで華奢さを出しているのです。
ゴールドを細かに婉曲させて、波状にすることで、より柔らかさを出しています。
プラチナが出る前の時代だからこそ果敢に挑戦された職人技です。
真円ではないローズカットダイヤモンド 使用されているローズカットも透明度が高く綺麗な、昔ならではのダイヤモンドです。
真円ではなく、ちょっと横長にカットされています。
しかも左右で微妙にその大きさもカットも異なります。
美しいダイヤモンドが2つあり、すべてはそれを最大限に生かすべく作られたのでしょう。

  • 幅:11mm 
    重量:2.3g
  • 販売価格:売り切れました。

ローズカットダイヤモンドのアンティークピアス(1850-1870年フランス)

世界にひとつだけの一点もの

  • 軽やかで色鮮やかなイエローゴールドと大粒のローズカットダイヤが眩しいです
  • ゴールドを削り込み空間を持たせることで軽やかなのに華やかさが出ています
  • ダイヤは4ミリx1センチと大粒ですが、軽やかなゴールドのおかげで嫌味なし
  • ダイヤはクローズドセッティングですが、裏から見ると台座が蕾のようで芸術的
  • 波状にカットしたゴールドが芸術的。針のすらっと伸びたラインも美しいです
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ローズカットダイヤモンドのアンティークピアス(1850-1870年フランス)

[通販価格:税込]:売り切れました。

アンティークエピソード[Antique episode]

ローズカットダイヤモンド、ダッチローズカットのアンティークジュエリー

ローズカットのダイヤモンドは、ブリリアンカットが主流となっている現在においては珍しい存在で、「アンティークジュエリー」ならではの味わいのあるものとして人気があります。
ローズカットとは、底辺が平らでドーム上にもりあがった上部に三角形のファセットカットが施されたカッティングのことです。
表面に細かなファセットが入っていて、ダイヤモンドの上部にテーブル(平らな面)がなく、バラのつぼみが開いたように見えます。
フランスでローズカットのダイヤモンドジュエリーは特に18世紀から19世紀半ばのジュエリーに見られますが、ブリリアンカットが19世紀半ばに登場してからも完全になくなるわけではなく、特に小さなダイヤモンドでは度々用いられ続けます。
ダイヤモンドのカッティングは大まかに言いますと
「ポイントカット→テーブルカット→ローズカット→ブリリアンカット」と変遷していきます。

ところでローズカットダイヤモンドはアンティークジュエリーの代名詞のように語られることが多いですが、現代でもカッティングそのものは可能です。
「ローズカットダイヤモンドだから必ずしもアンティークジュエリー」とは限らないということぜひ気に留めておかれてください。

またローズカットダイヤモンドはブリリアンカットのように「どこから見ても輝くよう計算されたカッティング技法」ではありませんので「ローズカットダイヤモンドは光らない」とおっしゃる方もいます。
しかし良質なローズカットダイヤモンドは控えめな輝きながらも、綺麗に煌きます。

また驚かれるかもしれませんが、一言で「アンティークダイヤモンドのローズカット」と言っても、実はローズカットも何種類かありそれぞれ異なります。 例えば下記は「ダッチローズカット(Holland cutting)」と呼ばれるものです。
dutchrosecut.jpg ダッチローズカットブレスレット
ダッチローズカットは普通のローズカットよりカット面数が多く、ダッチローズカット・ダイヤモンドは、優れたカットの石が使われていることが多いです。
ちなみにその名前からも分るようにダッチローズカットはオランダで生まれましたが、オランダに限らずフランスなどのアンティークジュエリーでも見られます。
ダッチローズカットはよくローズカットの見本のように示されていますが、実際のアンティークジュエリーではもっとファセット面が少なく簡略化されたローズカット(「シンプルローズカット」と呼ばれることもあります)の方がむしろ多く見られます。

シンプルローズカット
シンプルローズカット
18世紀ダイヤモンドピアス

他にも底がちょっと厚みがあるものとか、上部がドーム状にふくらんでいるもの等々、ローズカットも色々違いがあります。


ローズカットは主に17世紀半ばから19世紀半ばにかけてジュエリーに用いられます。
17世紀半ば以前はダイヤモンドはテーブルカットや原石に近いダイヤモンドが用いられており、1850年以降はオールドヨーロピアンカット(ブリリアンカットの一種)が登場します。
しかしながらその後も特に脇石などの小さめのダイヤモンドにはローズカットが施されることも多く、「ローズカット」と言うカッティングだけからそのジュエリー(あるいはダイヤモンド)の年代を特定することは難しいです。
もちろんダイヤモンドのカッティングは年代を特定する大事な要素の一つには違いありません。
18世紀のローズカットと19世紀のローズカットには違いも見られます。
一般的に18世紀のローズカットのカッティングは19世紀のそれよりずっと平坦で、またダイヤモンドももっと中に黒い内包物の見られるものが多いです。

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