ベルエポック時代の珠玉のダイヤモンドジュエリー
1900年頃のフランス製。
最後の貴族文化が隆盛したベルエポック時代らしい「貴族的なデザイン」と「都会的な洗練」が調和し上品なダイヤモンドペンダントネックレス。
19世紀後期に新大陸でダイヤモンドが発見されたこの時代。
従来のごつごつとした黒い内包物を含むダイヤモンドから一転、燦々と輝く美しいダイヤモンドがふんだんに使われています。
真ん中の直径4.5ミリのダイヤモンドをはじめ、ところ狭しと大小さまざまなダイヤモンドが埋めこまれています。
その数何と67粒!
小さなダイヤモンドはローズカットされ、大きなダイヤモンドはオールドヨーロピアンカットされています。
地金は18Kイエローゴールドで、上部のみプラチナになっています。
台座を糸鋸で孔開して細かなレースのように仕上げ、ダイヤモンドに燦々と光が入り込んでいます。
モチーフはベルエポックらしいローレルリース(月桂樹の花冠)
モチーフは、ベルエポック時代のジュエリーを代表する人気のモチーフ、ローレルリース(月桂樹の花冠)
ローレルリースは、花綱(ガーランド)と並びベルエポックを代表するモチーフで当店でも大変人気がありますが、実際ローレルリースモチーフのアンティークジュエリーは驚くほど少なく大変貴重です。
花冠の外側の半円形部分や、下部の3つのフリンジの三角の部分の枠はミルグレインで縁取りがされています。
ダイヤモンドががより多くのファイアを生み、燦々と輝いています。
オリジナルのチェーンは、留め具が付いていて着脱が可能になっています(金具を付け足せばブローチになりそうなデザインなので、このような作りになっているのです)。
華奢で細めで垢抜けたチェーン(チェーンの長さは40.5センチ)。
この細さは、昔ながらの手作りで丈夫なチェーンだからこそ可能なのです。
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ローレルリース(laurel wreath)、月桂樹の花輪をモチーフにしたペンダントです。
月桂樹の枝と葉を重ね合わせた円形状のモチーフで、ギリシア神話では光明神アポロンが頭にローレルリースを冠としてかぶっていたとされています。
古くから勝利と名誉のシンボルとされてきました。
ローレルリースとベルエポック時代
ローレルリース(月桂樹の冠)はフランスではベルエポック時代(隣国イギリスではエドワーディアンの頃)に花綱(ガーランド模様)やリボン模様と共にジュエリーのモチーフに好まれて用いられるようになります。
ベルエポック時代の宝飾界で起こっていた動きとしては、18世紀ルイ16世時代のブルボン王朝時代への回顧がありました。
そこから伝統的で貴族的なジュエリーへのリバイバルが起こります。
ローレルリースは同時期にやはり一世風靡したガーランド模様と同様、古代ギリシャのリバイバルからジュエリーモチーフとして用いられるようになります。
下記も当店扱いのローレルリースのネックレス。
ガーランドもローレルリースも非常に短い期間しかジュエリーのモチーフにされなかったこともあり、現地でも大変探されていて高価なことが多いです。
まさに最後の貴族時代、ベルエポックを代表するジュエリーです。
同じベルエポック時代にやはりジュエリーモチーフとして一世風靡したベルエポック時代のジュエリーに関して更に詳しい情報は、ベルエポック時代のガーランド様式(花綱)のジュエリーをご参照ください。
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