シャンパンカラーの天然真珠ピアス
ぷっくりとした見るからに天然であることが分かりやすい、真珠のピアス。
こうして写真を撮りますと左右のパールがそれぞれ色も形も結構違うことが分かります。
両方とも1910年代の終わりから1920年にかけて流行した「シャンパンカラー」と呼ばれた美しいゴールドカラーの真珠ですが、片方の方がシャンパンカラーがくっきり出ていて、片方が淡いシャンパンカラーです。
ピアス自体は小ぶりですが、真珠は直径5ミリ強と天然パールとしてはかなりしっかりとした大きさがあります。
形は一見、真円に見えますが特に淡い色のパールの方は少し細面の円形になっていて、そうしたちょっとした差異もアンティークならではの味わいです。
石の内側から放たれるイリッデンスが素晴らしく、こっくりとした艶が魅力です。
シンプルでいてフォーマル感も出る、このようなアンティークパールピアスは皆様からよくご要望を頂きますが、アンティークジュエリーでパールを使ったジュエリーとなりますとその大半はネックレス、ペンダント、指輪。
その次にブローチといった感じで実はピアスはとても少ないです。
なぜなのでしょうね。
当時もっと作っていただきたかったところです!。
真珠周りがオープンで遮りがないセッティング
裏面で真珠を留めることで、真珠周りに爪や台座が一切ないセッティングになっています。
ピアスであれ指輪であれ、アンティークジュエリーで本当に美しい真珠はこのようなセッティングにされることが多いです。
それが一番、真珠の美しさを引き立てるからです。
危なっかしく見えるかもしれませんが、後ろから針を刺し裏側でカップ状の台座にしっかり入っているので堅牢です。
真珠の上にはダイヤモンド。
ダイヤモンドはローズカットにされています。
18カラットゴールド。
1910-1920年頃のフランス製。
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真珠の良さを本当に理解できるようになるには、やはり良質な真珠を出来るだけたくさん見ることです。
その良いサンプルとなるのは、アンティークジュエリーの中でピアスやネックレス等、複数の真珠が使われているジュエリーです。
その真珠の照り、色、巻き。
また天然真珠は一見真円に見えても、よく見るとわずかに歪んでいることが多いです。
そしてその歪みは1粒ずつ異なることが多いのです。
左右で1対を成すピアスの場合、よく見るとその形が微妙に異なることが多く、天然真珠の特徴を掴みやすいです。
下記は当店で販売済みの天然真珠のピアス。
この手の、真珠の周りに台座や爪などの遮りのないタイプのピアスが一番、見やすいサンプルです。
真珠はダイヤモンド等と一緒に用いられることも多く、その場合このような比較的小ぶりの天然真珠が用いられていることも多いです。
天然真珠は、一粒ずつ微妙に色の拡散の仕方が異なることが多いです。
同じ系統の色合いで揃っていても天然のものなので、内側から出る照り、色の拡散の仕方がそれぞれ異なります。
これは、天然真珠の大きな特徴です。
現代ジュエリーですとそれはむしろマイナスポイントなのかもしれませんが、天然真珠の場合、ある意味当然なのでマイナス要因ではなくむしろ味わいです。
一方、初期の頃の養殖真珠も天然パールとは別に評価が上がってきています。
下記は当店扱いの20世紀初頭の養殖真珠のピアスです。
美しい照りと巻きを持ったボリュームある真円の養殖真珠が用いられています。
小粒のことが多い天然真珠にはない魅力があります。
粒が揃っていて大きさもあるので小粒な天然真珠よりは価格としてはむしろ高くつくこともあります。
下記もアンティークならではの面白いピアスです。
一面に敷き詰められているのは何とマザーオブパールです。
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