ドーム状のボンブリング
指輪のフェイス部分がドーム状に盛り上がったボンブリング(bomb ring)。
「砲弾の頭部のような」という意味から来ている指輪デザインで、フランス語ではドームリングと呼ばれることもあります。
アールデコ期に隆盛したリングデザインです。
特に真ん中のメイン石が見事なオールドヨーロピアンカットのダイヤモンドです。
無色で上質な、インパクトに残るダイヤモンドです。
リング自体のサイズが大きすぎず、ギュッとダイヤモンドが凝縮しているところが私たち日本人女性には着けやすいです。
メインダイヤモンドの周りをひと回り小さなダイヤモンドが10石、囲っています。
この10石のダイヤモンドもオールドヨーロピアンカットにされていて、脇石と思えない大きさです。
1石ずつメイン石になれそうなクオリティーです。
これほど完璧なボンブリングは久しぶりに見ます。
オールプラチナのアールデコリング
フランスのアンティークリングとしては珍しくオールプラチナです。
今のプラチナより渋お、独特のプラチナの色がスリリングな美しさ。
20世紀初頭に流通し始めたばかりのプラチナ。
一説には、当時プラチナはゴールドの100倍の値段がしたと言われています。
私たちディーラーが、20世紀初頭のオールプラチナのアンティークジュエリーに目がないのは、その時代にプラチナで作られたジュエリーはそれだけ力がかけられた作品が多いからです。
ドーム状に盛り上がったフェイスの下には、繊細な透かしが広がります。
ボンブリングは魅力的な透かしが入れられていることが多いです。
台座下の透かしは葉をイメージしています。
プラチナを削って作りあげたプラチナはどこまでも緻密です。
最もジュエリー製作の技術が高く発達したといわれたこの時代の技術がしびれるかっこよさ。
時代を駆け抜けたダイナミックなデザインに繊細な細工、上質な職人技を堪能できるリングです。
1920-1930年頃のフランス製。
指輪サイズは12号(有料でサイズ直し可)。
動画は下記をクリックしてご覧ください。
ダイヤモンドボンブリング(プラチナ アールデコ)










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ボンブリング(bomb ring)とは、ベゼルが丸みを帯びてふっくらとしたデザインのリングを指します。
フランス語ではドームリングとも呼ばれます(ベゼルの形がドーム状だからです)。
ボンブリングというユニークな名称は「砲弾の頭部のような」という意味から来ています。
1920-1930年代のアールデコ期にとても人気のあった指輪デザインです。
下記は当店扱いのプラチナとホワイトゴールドのボンブリング。
丸みを帯びたベゼルに、精緻な透かしが施されています。
アールデコの特にプラチナを用いたドームリングにはこのような、見事な透かしが施されたものがあります。
上記はプラチナの透かしでエレガントなドームリングでしたが、ボリュームのあるふっくらとしたデザインを生かした、コロンとした愛らしいリングも作られています。
例えば下記は当店で販売済みのボンブリング。
先ほどのボンブリングとほぼ同時代に作られています。
「星」は特にアールデコ期に作られたボンブリングで度々モチーフにされました。
またボンブリングの中には膨らみが控えめなものもあります。
下記は当店で販売済みのやはり1930年代のボンブリングですが、ふっくらと膨らんではいますがショルダーがなく、より広範囲になだらかに膨らんでいるデザインです。
ボンブリングといえば圧倒的にダイヤモンドを宝石として用いたものが多いですが、下記のような例外もございます。
やはりアールデコ期のボンブリング、ダイヤモンドの代わりに用いられているのはカボションカットのオパールです。
当店にて販売済み。
下記はもっと後年の1940-1950年代のボンブリングです。
ルビーを用いた艶やかなボンブリングです。
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