希少なイエローダイヤモンドのリング
レモンイエロー色の美しい宝石が3石。
なんとすべて「イエローダイヤモンド」です。
昔は加熱による色の調整ができなかったため、アンティークの天然無加工の特に色がはっきりしたファンシーカラーのダイヤモンドは極めて希少です。
アンティークでもブラウンダイヤモンドは僅かに見かけるのですが、イエローダイヤモンドはシェルシュミディでも初めて入荷します。
いずれの石も大きさがあります。
中心の一番大きなイエローダイヤモンドの直径が4.5ミリ程。
特に真ん中と右側のダイヤモンドの黄色がくっきりといい色が出ています。
よく見ますと左右のダイヤモンドの大きさは、肉眼でわかるほど違います(左のほうが小さめ)。
もちろんいずれもオリジナルの石です。
どれだけこの色のイエローダイヤモンドを揃えるのが難しかったかを、物語っています。
一石でさえ入手が難しいアンティークイエローダイヤモンドが3石、今後まず入荷できなそうなジュエリーです。
ジョージアン王朝時代の古い時代のリングです
ジョージアン王朝時代(19世紀初頭)に遡るとても古い時代のリングです。
フレームもしっかりしていて重量感があります。
ジョージアン王朝時代は金の値段が高くゴールドフレームの軽いものが多かったので、そうした点からも当時非常に高価なジュエリーであったことが分かります。
この時代ですので石はクローズドになっていますが、裏から光が入らない状態で美しいイエローの色が出ています。
イエローダイヤモンドに目を奪われがちですが、周囲を囲うのはこちらは無色のダイヤモンドの数々。
イエローダイヤモンドも含めて、石のキューレットがいずれもそぎ落とされている昔ならではのカッティングであることが分かります。
地金は15カラットゴールドで、ダイヤモンド周りは銀。
この時代ですのでほとんどのジュエリーにまだ刻印は押されていません。
指輪サイズは14.5号(有料でサイズ直し可)。
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「ダイヤモンド=無色透明」のイメージがあると思いますが、実はダイヤモンドには皆、多かれ少なかれ色がついています。
もちろん中途半端に色のついたものは評価が低く、基本的にダイヤモンドはクリアで透明であればあるほど高く評価されているものです。
そんな中、ファンシーカラーダイヤモンド(綺麗な色が付いているダイヤモンド)は例外的な存在です。
レッドやパープル、グリーン、オレンジ、バイオレット、ピンクといった美しく色のついたファンシーカラーダイヤモンドは、無色透明なダイヤモンド以上にその希少性で評価されています。
ただし現在では「ファンシーカラー・ダイヤモンド」として売られているカラードダイヤモンドの大半がが人口的に色をつけられたもの、あるいは色が調整されたものです。
放射線を使うと簡単に色をつけることができますので、要注意です。
ダイヤモンドの石そのものは天然ということで「天然のファンシーカラーダイヤモンド」と読んでしまう強引な商法もあります。
もちろんアンティークジュエリーが作られた時代にはそんな技術も存在しません。
しかしながらアンティークジュエリーでファンシーカラーのダイヤモンドは数としてはとても少ないです。
下記は希少なイギリスジョージアンの、イエローダイヤモンドの指輪。
ブラウンダイヤモンド
アンティークダイヤモンドで比較的見つかるのが、ブラウンダイヤモンドです。
ダイヤモンドのブラウンは、結晶が大きくなるときに大きな力が加わることによって生まれます。
強い力がかかり、形が変形することによって起こるのです。
歪むことで炭素原子の配置が動き、その光が石に吸収されて反射することによって茶色の色が発生するのです。
下記はブラウンダイヤモンドのアンティークリング。
下記はシャンパンカラーのダイヤモンドリング。
これまでシェルシュミディで入手したアンティークのファンシーダイヤモンドは「茶色、そしてシャンパン色、レモン色」です。
市場に流通するファンシーカラーのアンティークダイヤモンドはほぼ例外なくこれらの色になりますが、歴史的に有名なファンシーカラーのダイヤモンドに「ホープダイヤモンド」があります。
このようにブルーカラーのアンティークダイヤモンドも非常に稀ではありますが、存在はします。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。