アールデコブレスレット(イエローゴールドと銀、幾何学模様)

クールでスタイリッシュなアールデコの秀作 1920年頃のフランス製。
まさにジュエリーカタログから出てきそうな、アールデコの見本のようなジュエリーです。
イエローの部分は18Kゴールド、ホワイトの部分はホワイトゴールドのようにも見えますが銀です。
銀を使うことにより、より柔らかな印象が出ています。
異なるテクスチャーの組み合わせが新鮮で、通常は行わない異素材の組み合わせに大胆に挑んでいるところが、アールデコらしいです。
異素材を組み合わせることで当然、作業は難しさを増します。
最強の宝飾技術を誇ったこの時代だからこそ作り出せたブレスレットです。
一流メゾンの証のシリアル番号入り クラスプの裏側に「7433」と番号が彫られています。
こうした番号はメlーカによるレジストレーションナンバーで、有名メゾンによる製作と思われます。
残念ながらどこのメゾンのものかまで判明していませんが、1ミリの狂いもない造作といい、一流メゾンであることは間違いないです。
デザイン的にとてもシンプルですが、手首に巻きつけようと内側に曲げるとしんなり美しく曲がったり、とどうやって作ったのだろうか不思議になる精巧な作りです。
銀のパーツをイエローゴールドで束ねているのですが、ゴールドに束ねた継ぎ目が見えなくしていたり、極限まで無駄なものを省くためにいかなる労も惜しんでいないのです。
まるで「継ぎ目のない洋服」と同じで、頭にデザインを思い浮かべる事は出来ても、実際に作るのは困難です。
イエローゴールドの色は、普通のイエローゴールドよりややピンク帯びた落ち着いた色で、他のジュエリーにはあまり見かけない絶妙な色合いです。
ブレスの長さは17.5センチ(サイズ直しは不可)。

  • 幅:175mm 
    高さ:14mm 
    重量:21g
  • 販売価格:売り切れました。

アールデコブレスレット(イエローゴールドと銀、幾何学模様)

世界にひとつだけの一点もの

  • ありそうでないシンプルでスタイリッシュなブレス。程よい厚みと重みがあります
  • 合間から肌が見えるので重苦しくなく、ゴールドと肌の色が綺麗にマッチします
  • 銀と金のスリリングな組み合わせ。銀のパーツをゴールドで器用に結んでます
  • 留め具はスクラプ全体が中に入るので目立ちません。セキュリティー金具付き
  • 宝飾メゾン特有のシリアル番号。7433と銀に彫られています
  • アールデコブレスレット(イエローゴールドと銀、幾何学模様)
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アールデコブレスレット(イエローゴールドと銀、幾何学模様)

[通販価格:税込]:売り切れました。

アンティークエピソード[Antique episode]

アールデコジュエリーとは何か

1930年、著名なデザイナーであったポール・イリブ(Paul Iribe)はアールデコのジュエリーについて以下のように述べています。
「キュービズムとマシンデザインのために、花を犠牲にしている」。
アールデコ期にも以前として花や葉っぱなどの自然主義のモチーフのジュエリーも存続しつづけますが、「抽象的なジェオメトリックなデザインの台頭」なしにこの時代の動きは語れません。

下記は1927年、Lacloche Freres(当時美しいアールデコのジュエリーを多く生み出したスペインのメゾン) によるサイプレスの枝を描いたピン。
同じく葉や枝をモチーフにしたジュエリーでも、19世紀のものとは一線を画したジュエリーであることが一目瞭然です。

Lacloche Freres

ではなぜそのようなラディカルな変化がデザインの世界に起きたのでしょう?
パリで「アールデコ」という新しい芸術が発祥した理由は、まずなんと言っても第一次世界大戦によって古い価値観が崩れ、女性の社会進出をはじめとした社会革新が起きたことです。
当時の富裕な女性たちは、社交界で豪華なジュエリーを付けるのは前世紀から変わりませんがデザインの面で大きく変化したジュエリーを好むようになります。
ドレスデザイナーたちは第一次世界大戦後のこの時代によりシンプルなラインのドレスを作り始めました。
そしてもうひとつは、 化粧をしてときにタバコもすったモダンな富裕な女性たちのライフスタイルの変化が、ジュエリーのデザインにも変化をもたらします。

下記は当時活躍したファッションイラストレーターGeorges Lepapeのデッサンです。
当時の女性のイメージが掴めるでしょうか?

アールデコ期の女性

加えて時の経済・金融事情も新しい装飾芸術を後押しした要因のひとつでした。
1914年以前のフランスは安定した金利に支えられた安定経済だったのに対し、20年代は毎日のようにフランの価値が下がっていく激動の時代でした。
超インフレが起こり、毎日のように通貨の価値が落ちて生きます。
1919年時に5.45フランだったアメリカドルは、1926年7月にはなんと50フランに!
このような状況下、人々は自分の財産を換金性の高いものへ、つまり絵画・宝石・芸術品に投資していきます。
こうしてアールヌーヴォーが陰りを見せはじめた1900年ころから冷え込んでいた宝飾業界に再びお金が流れ、活気が戻り始めるのです。

アールデコは一方で、インドのジュエリー、東洋の芸術、古代エジプト文明、マヤ文明、アジア趣味などいろいろな異文化から影響を受けて発祥した装飾様式です。
下記は1928年にカルティエ・ロンドンがルイス・マウントバッテン伯爵の妻のために製作したブレスレット。
額にバンドのようにして身に着けることも出来るように作られています。
インドのマハラジャのジュエリーに強い影響を受けた作品で、実際にこのブレスレットのルビー、ブルーサファイヤ、エメラルドはそれ以前のインドのジュエリーから再利用したものです。

トゥッティ フルッティ

ロシアバレエ(バレエリュス)もまたアールデコに強い影響を及ぼした異文化の一つです。
ディアギレフによって1909年に結成されたバレエリュスは、ニジンスキーなどのトップダンサーの超人的なパフォーマンスはもちろん、ロシアのフォークアートをヒントにした、レオンバクストによる原色による舞台演出が成功の秘訣であったと言われてています。
シノワズリとよばれる中国美術にも多大な影響を受けます。
例えば「黒色と金」「黒と赤」「黒とダイヤモンド」といった強い色のコンビネーションが、エキゾチックで強いインパクトをもたらしています。
そもそも自然界には原色はあまり存在しないので、アールデコ時代以前の世界では、原色による表現というのは存在しえませんでしたが、1910-20年代にはさまざまな芸術分野で原色による表現が始まります。

一方フランスで発祥したアールデコは後年、内陸ヨーロッパやアメリカにも強い影響を与えます。
特にドイツ、ベルギーやオランダ、オーストリアでは1930年代、建築、インテリア、ジュエリーとさまざまな分野で、アールデコの影響を強く受けます。
アールデコとは広義には、こうしたフランス以外のヨーロッパ諸国、そして大西洋の反対側アメリカ東海岸に派生したものも含みます。
本来のフランスのアールデコに対し、これらの国で作られたジュエリーはより大胆で現代的に「アールデコ」を解釈したものが多いです。
これらは「モデルニスト(モダニズム=現代主義)」とも形容される装飾様式に発展していきます。
こうした内陸諸国のアールデコ・モデルニストの特徴としては、ラインがより直線的であること。
対称色のみならず原色を取り入れていること。
幾何学的模様が発展して、よりクールでやや機械的になっていくという点があげられます。
素材もクロームメッキ等、より大胆な素材が使われていきます。

下記は1929年、バウハウスのインダストリアルデザイナーNaum Slutzkyがハンブルグ(ドイツ)で製作したネックレス。
素材は真鍮にクロームメッキが施されています。
バウハウスはアールデコから影響を受けた芸術様式ですが、インダストリアルデザインの要素が強く出ています。

NaumSlutzky

アールデコの評価の歴史は実はまだ浅く、これらの文化が「アールデコ」と名付けられ、ひとつの装飾様式として認められたのは、実に1966年になってからのことです。
1966年にフランス、パリ装飾美術館で行われた展覧会において、これらの文化はまず「1925年代文化」と呼ばれ、そして「アールデコ」と命名されたのです。
「アールデコ」という名前そのものは、1925年にパリで開催された「現代の装飾芸術(アールデコラティヴ)と産業美術国際博覧会」という長い会の名前の会から取られています。

この時代のことを描いた文献はあまりないのですが、中では海野 弘さん著の「アール・デコの時代」がお薦めです。
アールデコは建築から、美術、ジュエリー、ファッション、ありとあらゆる分野に及び、また世界の様々な文化の影響をうけて生まれた装飾様式であるだけに全体像が捉えにくいところがあるのですが。
この本では内容が多岐にわたり、歴史的背景や個々の事象(例えば化粧品や女性の生き方とアールデコの関わりなど)に関する記載が充実しています。
読破することでこの時代の「新しさ」とは何だたのか、その時代の息吹を大まかに掴めると思います。

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