アンティーク天然真珠ネックレス(オリジナルケース 鑑別書付き)

鑑別書とオリジナルレザーケース付き天然真珠ネックレス 久しぶりの天然真珠のネックレス。
しかも鑑別書とオリジナルのケースが付いています。
真珠の珠の形にあわせたケースまで付いたパールネックレスはあまりに珍しいです。
数年前に仕入れたのですが、希少すぎて当店で保管していました。
全体はクリームを帯びた天然パール。
97粒のパールが用いられていますが、何と1粒だけ養殖真珠が混ざっています。
右から数えて13珠目です。
パッと見たところ分からないですから、こんなところが分かるのは面白いですね。
色も揃っていて、うっすらとしたクリーム色です。
写真ではイエローが強く出すぎてしまうのですが、もう少しオフホワイトに近い良い色で、艶も素晴らしいです。
珠の小さいものから大きいものへ、グラデーションになっています。
最小のもので3.1センチ、最大の珠で直径6.1センチ。
ラインに沿った美しいグラデーションです。 ダイヤモンドがセットされたジュエリーのような留め具 アンティークパールネックレスの醍醐味の一つが留め具です。
ダイヤモンドがセットされたゴールド製の素晴らしい留め具は、それだけでジュエリーのようです。
ダイヤモンドはローズカットにされています。
粒金も施されていて美しい装飾です。
留め具の部分にはフランス18金の刻印の他、真珠のネックレスとしては珍しく工房のホールマークまで打たれています。
セキュリティーチェーンも付いていて、この部分の留め具のつまみだけイエローゴールドをしていることから、やはり旧式のオリジナルものであることが分かります。
ここまで完璧なアンティーク真珠ネックレスが非常に希少なことは言うまでもありません。
ネックレスの長さは48センチと、しっかりとした長さがあるところも良いです。
20世紀初頭のフランス製。

  • 幅:480mm 
    重量:10.7g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティーク天然真珠ネックレス(オリジナルケース 鑑別書付き)

  • オリジナルケースの中は真珠の珠がぴったりあうような溝がつけられてます
  • 48センチで少し長め。重さもきっちりありストンと美しく垂れます
  • 艶やかな色もそろった真珠は、オールのっとで安心して使えます
  • オリジナルレザーケース付き、中を開けると1番目の写真のようになってます
  • 左の赤丸部分に工房印、右にフランスの18金の刻印が入ってます
  • アンティーク天然真珠ネックレス(オリジナルケース 鑑別書付き)
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アンティークエピソード

アンティーク=天然真珠(ナチュラルパール)は大きな間違い

アンティークジュエリーに詳しい方でしたら「昔は養殖の技術がなかったのだから、アンティークジュエリーで使われている真珠は全て天然真珠ですよ」といったことを聞かれたことがあるでしょう。
これはアンティークジュエリーの業界のセール文句になっているようですが必ずしも正しくはありません。
アンティークジュエリーに使われている真珠の多くが天然真珠です。
しかし全てが天然真珠ではありません。

上記の「アンティーク真珠=全て天然」説はヨーロッパで養殖真珠が本格的に市場に出始めるのは、一般的に1920年代頃からと言われていますからそれに基づいた論拠ということになります。
しかし養殖真珠はそれ以前にヨーロッパに存在し、一説には1880年頃から存在していたと言われています。
実際に1900年頃のヨーロッパのアンティークジュエリーから一部に使われています。
例えば下記をご覧ください。

こちらはフランスの有名なジュエリー専門のオークション会社のカタログからの抜粋です。
クリスティーズをはじめ世界の著名なオークション会社の競売では、真珠に関して天然か養殖か明記します。
この「真珠とダイヤモンドの指輪」は「1900年頃に製作されたと」推定されていますが、ジュエリーの説明文のところに「Perles de culture(養殖真珠)」と言う記載があります。


同じカタログから別の事例をご紹介いたしましょう。
こちらは花綱模様の美しい典型的なベルエポック時代のダイヤモンドと真珠のペンダントです。
こちらは1910年頃の推定と先ほどの作品より僅かに後年になりますが、こちらは「une perle en pampille(天然真珠の房飾り)」と記載があります。
天然真珠になります。



天然真珠の評価がもっとも高かったのは、20世紀の初頭です。
1900-1920年頃は非常に美しい天然真珠のジュエリーが作られた時代であるのと同時に、初期の頃の養殖真珠がジュエリーに使われはじめた時代でもあります。

この時代に天然真珠として最大に近い大きさの最高級の天然真珠を使ったロングネックレスは、現在の貨幣価値に換算して約10億円で取引されたと言う記録が残っています。

養殖真珠が多く市場に出回るようになったのは、1920年頃からです。
1940年代にはもう養殖真珠が凌駕していき戦後は言うに及びませんので、美しい天然真珠が用いられたアンティークジュエリーを探すのであればやはり1930年代頃までというべきでしょう。

「養殖真珠」といっても本当の初期の頃(20世紀初頭)の養殖真珠は真珠層が厚くとても出来がいいです。
例えば下記は、1920年前後に英国で製作された養殖真珠のネックレス。
真珠の粒は0.8センチ程です。

1920年養殖真珠

現代の養殖真珠とは雲泥のレベルの差があり、それはそれで近年では高額に取引をされています。
天然真珠への評価が高まる昨今では、初期の頃の養殖真珠はヨーロッパのオークション等で非常に高価な値段がついてきています。
養殖真珠へのイメージが大きく変わるのではないでしょうか?

アンティーク真珠に関して更に詳しい情報は、アンティーク真珠についてをご参考ください。

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