アンティークスタッドピアス ペアシェイプダイヤモンド 1930年代

外れることがないスタッドタイプのアンティークピアス このようなスクリュー式のピアスのことをよく、スタッドピアスと呼びます。
留め具の左右のギザギザを、左右同時に押すことで開閉します。
普段はまったく取れることなく、小さいながらその精度の高さに驚かされます。
20世紀初頭以降のアンティークピアスで時々見られるシステムで、100年以上前に特許が取られています。
これまでも何度かこのスタッドタイプのピアスをご紹介してまいりましたが、ご購入してくださったお客様には「長い時間、着けっぱなしにしていても安心できるし、一番重宝するピアス」ととても評判が良いです。
現代のピアスでこれだけ小さなシステムで、これだけ堅牢な仕組みのものはあるでしょうか? なんとペアシェイプのダイヤモンドが使われています 作られたのはアールデコ後期の1930年代。
4石のダイヤモンドが一直線上に流れる様は、まるで滴る水の雫を思わせます。
スタッドピアスで耳元にきゅっと着けるタイプでありながら、縦にラインが伸びたスタイリッシュなピアスです。
左右4石ずつのダイヤモンドはいずれもペアシェイプになっています。
面白いのが一番上のダイヤモンドは凸部分が下にくるのに対して、一番下のダイヤモンドは上を向いています。
そんなところが30年代らしく斬新で今見ても「新しさ」を感じるジュエリーです。
30年代は「白いジュエリーの時代」、すべてがホワイトゴールド(18K)でできています。
ダイヤモンドはいずれもとても良い石が使われていて、美しく煌きます。
耳元は小さめの金具で、そしてエレガントに縦ラインで耳元からすらりと線のように伸びるピアス。
惚れ惚れするようなアールデコ後期の、かっこいい大人のおしゃれが楽しめるピアスです。

  • 高さ:20mm 
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークスタッドピアス ペアシェイプダイヤモンド 1930年代

  • 横幅は4ミリ、縦幅は2センチと直線的に伸びる縦ライン
  • スタッドタイプで耳元は小さくしっかり固定されます
  • ペアシェイプダイヤモンド、上下の大粒な石が3ミリx3.5ミリ程
  • こちらが当時特許が取られているスクリュー式の金具、オリジナルです
  • 間の2つの石も同じくペアシェイプにされてます
  • アンティークスタッドピアス ペアシェイプダイヤモンド 1930年代
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アンティークエピソード

アンティークジュエリーでホワイトゴールドはいつから存在するか?

アンティークジュエリーでもホワイトゴールドは使われます。
「ホワイトゴールドのジュエリーは1920年以降ぐらいにしか作られなかった」とおっしゃるディーラーさんもいらっしゃるようですが、これは完全に間違いです。
全体がホワイトゴールドで出来たジュエリーは確かに1920年頃からのジュエリーに多いのですが、ダイヤモンドの台座周りなどごく一部にホワイトゴールド(グレイゴールド)を使う方法は1900年頃のジュエリーによく見られますし、ホワイトゴールドそのものは1870年頃から存在します。
そして全体がグレイゴールド(ホワイトゴールド)のジュエリーも、フランスでは早くは1910年頃のジュエリーに見られます。

具体例とともにご紹介しましょう。
例えば下記はフランスの権威あるジュエリー専門のオークション会社のカタログからの抜粋です。

ホワイトゴールドブローチ
「1910年頃、グレイゴールド(or gris)の円形ブローチ」と記載されています。」。
この時代に既にホワイトゴールドは存在し、しかも単独でジュエリー全体に使われていることが分かります。
ちなみにホワイトゴールドとグレイゴールドの違いですが、基本的に同じものです。

下記もフランスの権威あるジュエリー専門のオークション会社(現地の専門家が複数人で査定してます)のカタログより抜粋します。

ホワイトゴールドとプラチナのブローチ
「1900年頃、プラチナとグレイゴールド(ホワイトゴールド)」と記載されています。
1900年頃に既にホワイトゴールドが存在し、このジュエリーではプラチナと張り合わせで使われています。

また「1920年代以降のアールデコのジュエリーで、ホワイトゴールドでできたものは質が悪いジュエリー、あるいはフェイクアンティークジュエリーの場合が多い。」とおっしゃるディーラーさんもいるようですが、良識あるフランス人ディーラーが聞いたら卒倒してしまいますし、私も聞いてショックを受けました。

ホワイトゴールドとプラチナのアンティークジュエリーの違いは、美しさやクオリティーの良し悪しにあるのではありません。
あえて言うなら「希少さ」です。
確かに当時、プラチナはゴールドに比べてずっと高価な金属であるのと同時にゴールドより硬く、「珍しいもの」だったのです。
「数が少ない=希少性のあるもの」がアンティークの世界では後年より高額で取引されていくことになります。
そこから一人歩きして「プラチナのアンティークはハイクオリティー」という説が出てきたのでしょう。
しかしプラチナは特徴としてよく伸びるのですが何といっても硬く、こまかな金細工を施すにはホワイトゴールドのほうが適していることも多々ありました。
どちらが良いかはジュエラーがケースバイケースで判断、もちろん好みもあります。
カルティエはいち早くプラチナを好んだとか、そういう違いもあります。

しかしホワイトゴールドでも良質なアンティークジュエリーが作られています。
下記は1925年にブシュロンが製作したジュエリー。
上記は外縁の白い金属がホワイトゴールド、下の作品はメインの白い金属がやはりホワイトゴールド(グレイゴールド)です出来ていることが明記されています。

ブシュロンアールデコ

説明文の「or girs」がグレイゴールドと言う意味です。
もちろんハイクオリティーな正真正銘のアールデコジュエリーです。

フランスは歴史的にゴールドが好きな民族で、早くからハイカラット(18金)ゴールドでのジュエリーの製作が始まっていますから、20世紀初頭にプラチナが市場に出始めてそれはある部分では一世を風靡しますが、それ以前のゴールドで作られるジュエリーが完全に取って代わることはありませんでした。
ゴールドの方が柔らかく細工がしやすいため、適性によって使い分けています。
ちなみに優れたアールデコのジュエリーはプラチナやホワイトゴールドだけでなく、時には銀でも作られています。
下記は1912年かのジャン・デプレが製作したネックレス。

銀とゴールドのネックレス
銀(argent)とイエローゴールド(or)を用いてることが明記されています。
年代的には少し早めですが、完全なアールデコのジュエリー、もちろんハイクオリティーなのは言うまでもありません。

ホワイトゴールド(グレイゴールド)の関しては、イギリスに関しては事情が異なるところがあります。
イギリスとフランスでは主たるゴールドのカラットが異なり、特にカラーゴールドの発展の仕方は異なるところが多いのです。
どの世界でも適当なことを言う人はいて、ヨーロッパのディーラーさんもそれは同じです。
しかし何か聞いてそれをそのまま鵜呑みにするのではなく、調べないとそのまま誤った情報を伝達してしまうことになります。
ディーラーであればそれが本当に正しいのかを実例と共に検証していかなくていけないのです。
地味な作業ですが、実例と共に考察を深めていくことで、ようやく正確な知識が身についていきます。

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