--- アンティーク・エピソード ---アンティークピンについて

アンティークジュエリーでは良質なものが豊富に見つかるのに、現代ジュエリーで良いものが作られなくなってしまったものの一つがピン類です。
昔の肖像画を見たことがある人なら思い出すでしょう、主に男性の王侯貴族の胸元には非常に数多くのピンが挿されています。

アンティークジュエリーで見つかるピンには実に色々な素材の、贅を凝らしたピンを見つけることが出来ます。
ゴールドでできたアンティークピン、ダイヤモンドやガーネットなどの宝石がモチーフ部分に入れ込まれたもの等々。
下記は当店で販売済みのスティックピン。
サファイヤやシトリンなどの色石が用いられているケースもよくあります。

アンティークシトリン スティックピン(三つ葉)

下記は下記はやはり当店で販売済みのアンティークピンで、珍しいノルマンディー地方のピンです。

アンティークゴールドピン(ノルマンディー地方ジュエリー、金透かし細工)

下記は何とメレリオディメレー(MELLERIO dits MELLER)のアンティークピンです。
ケースまで残ったシェルシュミディとしても記念に残るピンです。

メレリオディメレー(MELLERIO dits MELLER)のピン(オリジナルボックス付き)

アンティークピンはなぜか今でも比較的オリジナルケースが残ったものがまだ見つかりやすいのも嬉しいところです。

Beaudoin Massinオリジナルケース付き アンティークダイヤモンドピン

以前お客様から「18世紀のストマッカーやブローチ(正確には洋服に縫い付けたものだと思いますが)は見たことがありますが、ピンブローチは見たことがありません。
18世紀からあったものですか?」といったご質問を頂きました。
答えはYESです、ただしアンティークピンは男性が胸元に着けることがほとんどでした。
女性の肖像画では見られないですから、これはとても良いご質問ですね。

アンティークピンは装飾の凝ったものが多いですから、現代ではむしろ女性のジュエリーとしてお薦めです。
ピンは突き刺さりそうで怖いと言った方には、発送時にシリコンのストッパーを同封させていただきます。(これは現代ものです)
アンティークピンの先端につけていただくことで、ピンがずれて胸元に刺さる心配がなくなりますし、紛失の心配もなくなりますので一石二鳥です。

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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。

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