小ささが愛らしい子供用のアンティークジュエリー
アンティークジュエリーで時々見かけるのが、大人用のアンティークジュエリーより一回り小さい子供用のジュエリー。
エピソードに記載しましたように「初聖体拝領」に作られたジュエリーで、年齢的には7-8歳にあたる少女のために作られたジュエリーとあって、小ささが可愛いです。
ヨーロッパの子供用のジュエリーは、デザイン的にも大人顔負けです。
ヨーロッパでは早くから貴金属のチェーンなどを子供にプレゼントすることが今でも多く、派手ではないですが小さい頃から本物のジュエリーを身に着ける習慣が根付いています。
1932年と言う年号が刻まれています
そしてこのブレスレットの素敵な点は、1932年という年号が入っているところです。
1932年にその女の子が生まれたのかとも思いましたが、おそらく1932年に記念すべき「初聖体拝領」を迎えてその記念に作られたジュエリーだと思います。
4つのゴールドの楕円形のモチーフにホワイトエナメルで、数字が一つずつ入っています。
この数字も旧式の書き方で、味わいがあります。
18カラットゴールド。
こちらのブレスレットは長さがもともと14.5センチでした。
そこに1.5センチのチェーンを職人さんにハンドメイドで作って足していただきました。
手作りでしっかり作りこんでいただきましたので、言われないと気づかないほどの仕上がりです。
元々子供用に作られたブレスレットでしたので、特に欧米の女性には小さすぎてクオリティーのわりに非常にリーズナブルに仕入れることができています。
そこに当店の負担で1.5センチのハンドメイドチェーンを足しました。
付け足したのは、3番目のお写真の赤線で囲まれた箇所(留め具部分はオリジナルですが)です。
色味もよくあわせていただいていますので意識しないとあまり気づかないほどよく馴染んでおり、小柄な方には非常にコストパフォーマンスの高いお薦めのブレスレットです。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
フランスアンティークでは、こうした子供用のアンティークジュエリーも時々見つけることがあります。
もちろん当時の王侯貴族(ベルエポック時代以降はブルジョワ階級を含む)の良家の子女のために作られたジュエリーです。
こうした少女のために作られたアンティークジュエリーに、金細工や小さめの本物の宝石がセットされた小ぶりのピアス、尺の短めな金細工のネックレス、小さなバングルやブレスレットなどを見つけることができます。
下記は当店で販売済みの子供用のアンティークピアス。
これらはプルミエール・コミュニオン(初めて聖体拝領をうけること)の時に身に着けるために作られたと思われます。
他のものより明らかに小さい子供サイズの何かを見つけたときは、聖体拝領関連のものであることが多いです。
初聖体拝領(La premiere communion)は だいたい7〜8歳の頃に行われることが多いです。
下記はやはり「初聖体拝領」に作られたと思われる、子供用のアンティークバングル。
当然いずれもサイズが小さいですから、現代の日本女性が着けられる際は何かしら工夫の必要なものが多いです。
例えば短めのネックレスを2重にしてブレスレットとして使うと言ったことが考えら得ます。
小ぶりで非常に細工が細やかなこうした子供用のアンティークジュエリーは小さいからこそなお更可愛さが増し、愛しくなるジュエリーです。
現代の日本ではいくら裕福でも子供に本物のジュエリーを持たせる習慣はないですね。
しかしフランスでは現代でも案外、子供に本物を持たせます。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。