--- アンティーク・エピソード ---メレリオディメレー(MELLERIO dits MELLER)のアンティークジュエリー

メレリオディメレー(MELLERIO dits MELLER)はフランスでも最も古いジュエリー・メゾンです。
その創業は1613年に遡ります。
イタリア人のメレリオが、マリー・ド・メディシス(フランス国王アンリ4世の二番目の王妃でルイ13世の母)の庇護の下にパリで創業します。
ジャンバティスト・メレリオ((1765-1850)の代にフランス王家ご用達になり、マリー・アントワネット王妃が贔屓にします。
下記は1780年代に、マリー・アントワネットがメレリオ・ディ・メレーから買い上げたカメオとガーネットのブレスレット。

メレリオディメレー
1796年にヴェルサイユにお店を作り、ジョゼフィーヌ皇后のご用達になります。

フランソワ・メレリオ (1772-1843)の代にお店をパリに移します。
パリ、サントノレ通りに店を構え、工房を9 rue de la Paixに構えます。
このpaix通りに今でもメレリオディメレーは存在し続けています。

王政復古時代には、マリー・アメリー・テレーズ・ド・ブルボン=シシレ王妃とルイフィリップ王のご用達になります。
このようにしてみますとフランス革命前から、いかにフランス王国貴族とかかわりの深いかかわりを持ってきたメゾンだったか分かります。
逆に言うとメレリオディメレーは王族貴族に限定されたメゾンでもありました。
ジャン=フランソワ・メレリオ (1815-1896) の代には、スペインにも出店しイザベル2世(後のウジェニー・ド・モンティジョ)を顧客とします。

下記は19世紀のダイヤモンドのネックレス。

メレリオディメレー
(c) 2016 Sotheby’s

クッションペアシェイプのダイヤモンとシングルカット、ローズカットのダイヤモンドを豪華に用いたネックレス。
フランス王家の紋章のフルールドリスをモチーフにした豪華なもので間違いなく当時のフランス王族貴族のオーダーの品です。

下記は1870年頃のメレリオディメレーのリボンモチーフのサファイヤのネックレス。

メレリオディメレー
(c) 2016 Sotheby’s

オーバルカットのブルーサファイヤがそれぞれクッションシェイプのダイヤモンドで縁取りされた豪華なネックレスで、3つのドロップラインは取り外しも可能。
メレリオの文献によれば、ベルギー貴族のリーニュ公H.H Eugeneが所持していたものだそうです。

近年ササビーズやクリスティーズをはじめとする世界中のオークションで、こうしたグランメゾンの1950-1960年代までのジュエリーが非常に高値で取引されています。
(今のところ価格が上がっているのは特に1960年代までのグランメゾンの作品です)
下記はクリスティーズに出展されたエメラルド、ルビー、ダイヤモンドのブローチ。

メレリオディメレー
(c) christies.com

下記はササビーズに数年前に出展されている、1950年代のメレリオディメレーのブレスレット。
今回ご紹介しているブレスレットよりもう少し後の時代のやはり金細工技術の冴えた作品です。

メレリオディメレー
(c) 2016 Sotheby’s

推定価格も高価ですが、実際は推定価格の3倍、時には5倍ほどの価格で落札されることが多いです。
そこまで高騰してしまったが最後、私たちディーラーにも手が出せなくなってしまいます。
まだチャンスがあるとすればこうしたオークションにかからず、個人蔵などからパリあるいはロンドンの一部のディーラーさんを経由して運よく手にいれられれば・・・というところです。

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