--- アンティーク・エピソード ---花がモチーフのアンティークジュエリー「薔薇」

花を主体にしたジュエリーは1820-30年頃から多く作られ始め(それ以前にも見られますが)、19世紀中ごろにその全盛を迎えます。
お花をモチーフにしたジュエリーが当時なぜそれほどまで流行したかというその理由については純粋にそのデザインが可愛かったこと、お花モチーフのジュエリーは身につけやすいジュエリーでもあったこと、またヨーロッパの王室貴族の間でガーデニングが同時期に流行したためと言われています。
この頃にガーデニングに良く使われた花はパンジー、薔薇、フクシア、キク、ダーリア。
これらはつまるところ、アンティークジュエリーの花のモチーフにしばしばされた花です。

フランスでもこの影響を受け、19世紀後半には多くのお花をモチーフにしたジュエリーが作られます。
特にナポレオンの妻、ユージェニーが特に花をモチーフにしたジュエリーを好みました。
どんなお花がモチーフになったかと言いますと、「薔薇(しあわせな愛)」、そして「忘れな草」。
その他、「エーデルワイス」「ハイビスカス」「プルメリア」「パンジー」「オークの葉と実」「マーガレット(忠実な愛)」「プルメリア」「チューリップ」「ダーリア」「百合(花束で表現されることも多いです)」「すずらん」「アイリス」「デイジー(片思いの愛)」等々。
センチメンタルな忘れな草、フラワーバスケット(花籠)のジュエリーなども比較的よく見られます。
イギリスでは、イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、アイルランドのシャムロック(クローバー)が度々、ジュエリーのモチーフにされてきました。

フランスのアンティークジュエリーで薔薇ほど、ジュエリーのモチーフとして愛された花はないでしょう。
特にアールヌーヴォー期には、薔薇の花びらや蕾を細やかな金細工で装飾した、それは美しいゴールドネックレスが次々に作られました。
アールヌーヴォーの薔薇のネックレスは実に様々な金細工が駆使されました。
彫金を中心に仕上げたもの、レポゼで全体の形を作っているもの、フィリグリーが施されたもの等々。
1種類の金細工だけでなく、一つのネックレスに数種類の金細工が用いられているものも多いです。
そのネックレスが取った金細工手法により、一見同じように見えるネックレスの重量もまったく異なるところも面白いです。
金細工の最盛期であったということもあり、バラの花びらの立体感を生き生きと表現した作品が見られます。
また所々に真珠やダイヤモンドをあしらったネックレスも作られます。
ところでアンティークジュエリーで頻繁にそのモチーフを飾ってきたバラ。
薔薇には実は2種類あるそうです、オールドローズとモダンローズです。
1867年以前の薔薇をオールドローズと呼ぶそうです。
19世紀末の時代に描かれたバラは、オールドローズだったのでしょうか、モダンローズだったのでしょうか。
かの王妃マリー・アントワネットも薔薇の愛好家であったことはあまりに有名な話ですね。
バラは長いフランスの宝飾史の中で、多くのジュエラーにインスピレーションを与えてきた花です。
色々想像するととまりません!

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