--- アンティーク・エピソード ---クリソベリル(Chrysoberyl 金緑石)を用いたアンティークジュエリー

アンティークジュエリーでも数はとても少ないけれど、出会えると嬉しい宝石にクリソベリルがあります。
クリソベリルという宝石はその名前からエメラルドやアクアマリンが属すベリル系の宝石であると言う誤解を生むかもしれませんが、ベリル系の宝石ではありません。
「クリソベリル(Chrysoberyl)」と言う宝石名はギリシア語で「golden beryl」から来ています。
最も煌きの高い宝石の一つで、硬度としてはダイヤモンドとコランダムについで高いです。

名前が似ているのは両方に「ベリリウム」が含まれているからでしょう。
クリソベリルと鉱物的に同じ宝石は、アレキサンドライトとクリソベリルキャッツアイです。
クリソベリルでもっともよく見られる色は、透明なグリーンレモン色ですが、淡い黄色のクリソベリル(クリソライト)からアップルグリーン、ハニー色と呼ばれる少しブラウンを帯びた色まで、色の幅があります。

クリソベリルはブラジルあるいはスリランカで採掘され、それがヨーロッパにもたらされイギリスではヴィクトリア時代、エドワーディアン時代に流行します。
19世紀に英国王子がプロシアの王女にクリソベリルキャッツアイの指輪を贈ったことで、イギリスはじめヨーロッパ各国でも一躍人気の宝石となりました。
下記はイギリスのヴィクトリア期のリングです。

>クリソベリルのアンティークシングルストーンリング

クリソベリルとポルトガル
クリソベリルが比較的、は18世紀のポルトガルのアンティークジュエリーに見られることが多いです。
ブラジルがポルトガルの勢力圏であったことと関係しています。
フランスやイギリスのアンティークジュエリーでクリソベリルが見られるケースは数としては少ないため、それもあり価格が高価になりがちです。
以前ロンドンで全周にかなり大きなクリソベリルがセットされたネックレスを見たのですが(お値段ももちろんとても高価でした)、それが目に焼きついて離れないです。

カリスマ性のある希少石クリソベリル
クリソベリルは大きな力を持つと信じられていました。
エネルギーバランスを保ち、瞑想を促すと言われています。
目の問題を解決する、「evil eye」から守ってくれると古くから信じられてきました。
アラブ世界では身に着けていると、戦いの場で相手から見えなくなると信じられているそうです。

キャッツアイ効果(シャトヤンシー)
クリソベリルには「シャトヤンシー(キャッツアイ効果、猫眼効果)」と呼ばれる光の帯が見られることがあります。
まるで猫の目(キャッツ・アイ)のように、光の線が現れます。
キャッツアイ効果は、光の反射・屈折によるものです。

タイガーアイやホークスアイなどでも見られるキャッツアイですが、.クリソベリル自体が、鉱物として稀少です。
その中でさらにキャッツアイが見られるものとなりますと一層希少性が高いです。

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