--- アンティーク・エピソード ---バタフライ(蝶)をモチーフにしたアンティークジュエリー

蝶(バタフライ)の美しい姿は、古くから様々な美術品に描かれてきました。
特に19世紀後半のイギリスやフランスでは昆虫をジュエリーのモチーフにすることが流行し、その中で蝶はジュエリーのモチーフとしてもっとも多く登場します。
そしてバタフライの秀逸なジュエリーと言えば、やはりアールヌーボーのジュエリーです。
アールヌーヴォー様式で素晴らしい蝶のジュエリーが生み出されました。

多くの場合それは宝石で描かれましたが、中にはプリカジュールエナメルを効果的に使い、蝶(バタフライ)を表現した作品も作られます。

下記は、ジョルジュ・フーケ作の1901年製作のバタフライのブローチ。
あまりに美しい宝石のパレットです。
バタフライ蝶

下記は19世紀末、ルシアン・ゴートレ作のこちらはプリカジュールエナメルを大胆に用いたバタフライのブローチです。
バタフライ蝶

躍動的で色々な色を持つバタフライは、アールヌーボーのジュエラーが得意としていた宝飾技法を余すことなく発揮できる、格好の題材だったのでしょう。
バタフライ(蝶)をモチーフにしたアンティークジュエリーには、ダイヤモンドなど一色の宝石で統一されたジュエリーもありますが、他のアンティークジュエリーではあまり見られない、カラフルな色のパレットを楽しめるジュエリーもあります。
曲線を得意としたアールヌーボー様式の下「様式化された大胆なライン」が美しい蝶も見られます。
個性豊かなジュエリーを生み出した、アンティークジュエリーを語る上では欠かせないモチーフが蝶(バタフライ)なのです。

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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。

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