--- アンティーク・エピソード ---宝石としてのダイヤモンドの特徴

現在では世界中で使われる「ダイヤモンド」という言葉。
その語源は、ギリシャ語に遡ります。
天然の物質の中でもっとも硬いダイヤモンド。
ギリシャ人はダイヤモンドのあまりの硬さに、それを「征服されざるもの」「服従されることができない」という意味の「「アマダス(adamas)」というギリシャ語でこの石を呼びました。
それがラテン語で「アダマント(adamant)」、Aが外れてダイヤモンド(diamond)になったと言われています。

今回はダイヤモンドの宝石としての特徴について、いくつか書いてみたいと思います。
1)ダイヤモンドは熱に弱いのか?(熱への耐性について)
ダイヤモンドの特性として硬質だけれど、熱伝導は高い(つまり熱が伝わりやいといこと)と聞いたことがある方もいるでしょう。
原子の熱振動が伝わりやすい宝石なのです。
触ると冷たく感じるのはこのためです。
では夏場など気をつけなくてはいけないかというと、別にそんなレベルで弱いわけではありません。
熱に弱いといっても、800度くらいで燃えてしまうだけです。
日常生活の中で、例えば真夏の直射日光に当たったからといって問題はありません!

2)地球上もっとも硬い物体であるダイヤモンドは、絶対に割れることがないのか?
ダイヤモンドはモーリス硬度10。
世界で最も硬い宝石であり、地上で最も硬い物質です。
「じゃ、絶対壊れないに違いない!」と思いますよね。
いえ、壊れることはあります。
例えば普通はまずやらないと思いますが、ダイヤモンドと鉄を思い切りぶつけると、ダイヤモンドのほうが壊れる可能性は高いそうです。
衝撃や曲げる力に強いかどうかのことを「脆性」というのですが、この点においてダイヤモンドは鉄より弱いのです。
鉄とダイヤをゆっくりすり合わせて削るようにすると、ダイヤで鉄を削ることができますが、がちゃんとぶつけるとダイヤのほうが割れることが多いです。
硬い→絶対衝撃に強いということではないのです。
もっともダイヤモンドが非常に硬度の高い石であることは間違いなく、通常の使用ではまったく問題にないですが、バッグやポーチに直接ダイヤモンドのジュエリーを放り込むというようなことはお避けください。

3)ダイヤモンドの蛍光性
ダイヤモンドの中には蛍光性のある石もあります。
ダイヤが紫外線を浴びてどういう反応を示すかということで、ダイヤモンドの中には青い蛍光性を示すものがあるのです。
特に蛍光性のあるなしが価格と連動しているわけではありませんが、このダイヤモンドの蛍光性、地域によって受け止め方は様ざまです。

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