--- アンティーク・エピソード ---虫(昆虫)をモチーフにしたアンティークジュエリー(スカラベ、蜂)

特にイギリスのヴィクトリア朝時代、昆虫(虫)をモチーフにしたジュエリーが流行します。
急激に都市化が進む中で、人々は虫を含む自然にロマンを見出しました。
昆虫モチーフの中でも最も人気なのが蜜蜂とスカラベです。

スカラベ スカラベは、昆虫(たまおしこがね=コガネムシ)のことです。
スカラベは古代エジプトでは「ケペレル」と呼ばれ、玉を転がす姿から、太陽の運行を司るとされ、崇拝されていました。
再生や豊穣、創造をもたらす聖なる虫として、古代から印象や装身具にされてきました。
特にエトルリア人によってスカラベのイベルリングが作られます。

ヨーロッパではナポレオン・ボナパルト(1798-99)のエジプト征服以降、古代文明に影響を受けたジュエリーが作られ始めます。
代表的なものにインタリオやカメオがあります。
そして1922年にツタンカーメン王墓が発見されてからは、更にスカラベモチーフのジュエリーが流行します。
スカラベモチーフのジュエリーは、「ヒエログラフ」と呼ばれる古代エジプト文字が一緒に刻まれていることが多いです。
しかしこの時代に書かれたヒエログラフは、当時ヨーロッパ人がエジプト文字風に描いたにもので実際には意味を成さないものが多いです。

ミツバチ 蜜蜂(ミツバチ)は古代ギリシア時代から縁起の良いものとして愛されてきました。
天空を飛びかけるハチの姿は、肉体に出入りする霊魂の働きと結び付けられているのです。
ヨーロッパでは、古代ギリシャ以来近代まで、ミツバチの来訪があると、未知の良い客が訪れると信じられてきました。
またみつばちは、勤勉、純潔、知恵、豊穣のシンボルでもあります。
19世紀後期、イギリスとフランスのジュエリーの世界では、空前の昆虫ブームが起こります。
ミツバチのモチーフはその中でも特に人気で、いろいろな意匠のものが作られました。

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Antique Jewelry シェルシュミディ[Cherche Midi]

シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。

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