アンティークピンクトパーズ ペンダント(カンティーユ カラーゴールド)

無加工のままで美しい、オープンセッティングのピンクトパーズ 先日、ロンドンで仕入れた一連のトパーズのペンダントをご紹介しましたが、こちらはフランスで仕入れた同時代のフランス製ピンクトパーズのジュエリーです。
アンティークジュエリーにおいてピンクトパーズが特にオープンセッティングで用いられているケースは少ないです。
これはなぜかと言いますとかつてのアンティークのピンクトパーズでも天然のままで綺麗なピンク色のピンクトパーズが少なかったためです。
そのためにこの時代に作られた多くのピンクトパーズのジュエリーはイエローゴールドのクローズドセッティングにして、裏面に箔を入れてピンク色が濃く映るようにしていました。
一方でこのペンダントで使われているような無加工のままで美しいピンクトパーズは、宝石そのものの美しさを活かしてこの時代でもオープンセッティングにしました。
ピンクトパーズは4.5ミリx8ミリ。
艶のある自然な綺麗なピンク色で、厚みもしっかりあり、キューレットが背面に向けてぐっと伸びています。 王政復古時代ならではのカラーゴールドのカンティーユ金細工 製作されたのはフランスで言うところの王政復古時代、隣国のイギリスがジョージアン後期に当たります。
アンティークジュエリーでもカンティーユ細工が見られるのは、この時代の英仏にほぼ限られます。
「ゴールドの刺繍」とも呼ばれたカンティーユは、小さな金の粒を、一粒ごと熱をかけて留めていきます。
この19世紀初頭の時代は、金が史上最も高価であった時代にあたります。
それゆえに少ない重量のゴールドで見映えのするジュエリーを作り上げる需要から、金細工技術が頂点を極めます。
ペンダントに使われているゴールドのカラーは2種類。
現在のゴールドカラーに近いイエローゴールドと少し黄緑を帯びたいわゆるグリーンゴールドといわれる2色です。
カラーゴールドは特にフランスの場合、19世紀を通じて見られますが、特に美しいカラーゴールドのジュエリーは特に王政復古の時代のジュエリーに見られます。
ペンダント全体の大きさは横幅が1.4センチx縦幅が1.9センチ(最上部の引き輪は含めず)。
写真で見ると特に拡大するとその細工の存在感ゆえにとてもボリュームがあるように見えると思いますが、小ぶりで軽量なペンダントです。
1820-1830年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。

  • 幅:14mm 
    高さ:19mm 
    重量:1.5g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークピンクトパーズ ペンダント(カンティーユ カラーゴールド)

  • ナチュラルピンク、艶やかな金細工、艶やかで華やかなペンダントです
  • 黒が背景ですと色が濃く映ってしまいますが、この写真の色が最も近いです
  • 見た目は存在感がありますが、意外に軽いのもこの時代のジュエリーの特徴
  • トパーズ周りにはカンティーユ、お花モチーフは一部艶消しが施されてます
  • カンティーユと彫金を交互に作り上げている様子が裏面からも分かります
  • アンティークピンクトパーズ ペンダント(カンティーユ カラーゴールド)
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アンティークピンクトパーズ ペンダント(カンティーユ カラーゴールド)

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アンティークエピソード

トパーズのアンティークジュエリー(ピンクトパーズ、インペリアルトパーズ)

トパーズは古代の人々にも崇められ、西洋では古くから「美と健康の宝石」と信じられてきました。
しかし「トパーズ」と言う言葉は古くは黄色系の宝石全般を指すことが多く、今日の本来のトパーズのみが「トパーズ」と呼ばれるようになったのは18世紀中ごろになってからです。
(例えば16世紀には、イエローサファイヤがトパーズと呼ばれることもありました。)

トパーズの語源はサンスクリット語の「tapas 火」に由来し、太陽の加護を受けた、気高さを象徴する宝石として、また闇夜への恐怖を吹き飛ばし、悪を退ける力を持つとされ、古くから身を守る護符として用いられてきました。
トパーズを見につけると、周囲に惑わされる事なく、常に冷静に毅然としていられる力が身に着くと信じられてきました。
産出地である紅海の島の周辺が霧深く、島を探すのが困難だったからとされています。

トパーズ(topaz) は硬度8の硬い鉱物系宝石です。
日本名を「黄玉(おうぎょく)」というように、黄色の宝石を代表していますが、フッ素やアルミニウムを含み、様々な色のトパーズが存在します。
自然界で一番多く存在するのは黄色ではなく無色に近いトパーズ、色がほとんどない水色のトパーズです。
続いて黄色、茶色系のトパーズ。
その他、青色、緑色、ピンク等の豊富なカラーバラエティを持ちます。
もっとも希少性が高いのが、イエロートパーズ、ピンクトパーズ、レッドトパーズです。

とりわけコレクターの関心を引くのは「インペリアルトパーズ」と呼ばれる色のトパーズです。
インペリアルトパーズの色を何と表現するかは難しいですが、西欧では「ゴールデンシェリーの色、あるいはマルメロゼリー(花梨ゼリー)の色に黄色もしくはピンク色が透けたような色」と表現されます。
言葉では表現が難しいですが、下記はインペリアルトパーズの一つの典型的な色です。
こうした無加工のナチュラルなインペリアルトパーズは非常に価値があります。


インペリアルトパーズのペンダントトップ

ヨーロッパでトパーズが人気を博したのは18世紀にブラジルの鉱山が見つかってからで、1800年頃からイエロートパーズおよびピンクトパーズが、大流行します。
トパーズは17世紀の末からオープンセッティングにされたものもありますが、多くのアンティークトパーズはクローズドセッティングにされています。
これは、裏面に箔(フォイルバック)を入れて色を調整するのが目的であったことが多く、それは特に複数のトパーズを1つのジュエリーで色あわせする際に有効でした。

ピンクトパーズは自然無加工でも存在しえますが、その多くは無色に近いピンクで、自然のままで綺麗なピンク色のトパーズは非常に少ないです。
そのため色の薄いピンクトパーズはクローズドセッティングで裏面に赤い箔を入れることで色が濃く見えるようにセットされることが多くありました。

下記は当店で扱いのナチュラルピンクトパーズのペンダント。

1820年頃のイギリス製。
イエロートパーズ、ピンクトパーズがジュエリー界を席捲していました。

3カラーゴールドピンクトパーズペンダントトップ

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