飽きの来ない普遍的なデザインが美しい
「現代のジュエリーにはない上質感がありながらも、日常的につけっぱなしにできるさりげないアンティークリングやピアスはないですか?」といったお声を時々頂きますが、そんな方にこのリングはぴったりです。
素材は18カラットゴールドのみ。
宝石の入っていないゴールドのみのリングやピアスは、色々気を使って頂かなくて良いので一つあると重宝していただけます。
随所に施された金細工は現代物とは異なり、アンティークらしいポエティックな魅力も感じられるリングです。
ベルエポック時代らしい、イエローゴールドより明るめのローズゴールドも肌なじみがよく、重ね付けにもピッタリのリングです。
一見シンプルに見えて、金細工はとても凝っています
絶妙なカーブがかかっており、輪の上と下部分が折りこまれたようになっていて真ん中部分がひし形に見える作りになっています。
更に約7ミリごとに縦にスリットが2つずつ入っており、それが全周に広がっています。
細いリングですが絶妙に刻印が打たれているところも良いです。
指輪サイズは12号。
模様が規則的に入っていますが、サイズダウンでしたら可能です。
短くする箇所を切りますので、切った箇所は縦に入るスリットの間隔が他の箇所より狭くなりますが、
それさえ承諾していただけるようでしたら特に制限なくサイズダウンできます。
ただシルエット的には9号ぐらいまでがシルエット的に綺麗に収まりそうです。
ご相談ください。
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ジュエリーの基本でありながら案外聞かれる機会が多いのが、アンティークジュエリーで用いられるゴールドのカラットについてです。
国によって金位の発達の歴史が異なるということも、理解が難しい理由の一つです。
アンティークジュエリーで出会うゴールドの金位は主に9ctゴールド(37.5%がゴールド)、12ctゴールド、14ctゴールド、15ctゴールド、18ctゴールドです。
24/24が100%(純金)ですので、18ctゴールドは24分の18つまり75%が金で、その他の25%が他の金属を使用しているという意味になります。
14ctゴールドは、14/24がゴールドで、残りの10/24に銀や銅、パラジウムを使用しています。
9ctゴールド、12ctゴールド、15ctゴールド
主にイギリスのアンティークジュエリーでしか見られない金位が9カラット、12カラット、15カラットゴールドです。
12ctゴールドと15ctゴールドは「1854-1932年の間に用いられた金位」とよく説明されます。
しかし1854年に初めて「9ct、12ct、15ct」の法整備ができたというだけで実際は、1854年以前の例えばイギリスのジョージアンのジュエリーのほとんどは15ctであることは歴然足る事実です。
(刻印制度は19世紀を通じて発展していくのでジョージアンのアンティークジュエリーですと刻印があることの方が珍しいです)
12ctゴールドと15ctゴールドは共に、1932年に14ctゴールドに取って代わられます。
1900年以降、15ctのジュエリーはほとんど作られていません。
14ctゴールドと15ctゴールドの色の違い
14カラットゴールドと15カラットゴールドは、含まれるゴールドの量としては微量の違いしかありませんが、「色あい」としては両者の違いは大きいと言われています。
ちょっとした分量の違いなのに面白いですね。
下記は当店扱いの15ctゴールドのイギリスのアンティークペンダントです。
15カラットは実際、ぱっと見た目には18カラットゴールドと変わらないようなハイカラットゴールドの色をしています。
ジョージアン時代の15ctゴールドのジュエリー
ジョージアンのジュエリーの実に9割が15ctゴールドであると言われています。
またジョージアンの時代はハイカラット(15カラットゴールド以上)のゴールドが好まれました。
この時代には既に少数派ではありますが18ctゴールドのジュエリーも作られていますし、ジョージアンのモーニングリングなどでは22ctゴールドで製作されたものも存在します。
12ctゴールドは公式には1854-1932年にわたって用いられた金位となっていますが、実際にイギリスのジュエリーで12ctゴールドのジュエリーを見ることは極めて稀です。
9カラットゴールドの利点
9カラットゴールドがイギリスのジュエリーで多く見られるようになるのは、1880-1900年頃のレイト・ヴィクトリアンの時代です。
この頃までにジュエリーがある程度の規模で量産されるようになり、9ctゴールドのジュエリーも多く作られるようになります。
一般的にハイクラスのジュエリーはこの時代も15ctゴールドや18ctゴールドで作ることを好んだと言いますが、必ずしも9ctゴールドだから低レベルな作品と言うわけではありません。
9ctゴールドの大きな利点の一つは、18ctゴールドなどのハイカラットゴールドに比べて磨耗が少ないことと重量が少ないことです。
例えば長年身につけたハイカラットの結婚指輪などが局所的にとても薄くなってしまうと言った経験をされた方も多いことでしょう。
ゴールドは純金に近いほど、磨耗しやすくなり、9ctゴールドは磨耗がしにくいと言う点は大きな利点です。
また重量については、例えば大きなブローチやペンダント、長いチェーンなどはハイカラットゴールドになりますとかなりの重量になりますので、身に着けた時の負担を考えて9ctゴールドが用いられるケースもあります。
下記は当店扱いの9ctのブレスレット。
エドワーディアンの時代になっても9ctゴールドは使われ続けますが、特にハイクラスな作品は18ctゴールドが用いられるようになります。
あるいはイギリスの場合プラチナのジュエリーがフランス以上に好まれましたから、白い金属ですと1900年以降はプラチナが好んで用いられるようになります。
フランスのゴールドの歴史
フランスでは僅かな例外を除き、長年を通じてゴールドと言えば18ctゴールドが用いられました。
それ以外では14ctゴールドが僅かに見られますが、これはマルチフープリングなど主に加工上の理由で、14カラットゴールドのフランスのジュエリーは極めて少なく、「フランスのゴールドジュエリー=18ct」ということがほぼ当てはまります。
17世紀のジュエリーも18世紀のジュエリーもゴールドはほとんどの場合、18ctゴールドが用いられています。
下記は王政復古時代(イギリスで言うところのジョージアン後期のゴールドブレスレットですが、やはり18ctゴールドが用いられています。
ただし「イエローゴールド」という意味です。
ホワイトゴールドがフランスのジュエリーで用いられ始めるのは1875年頃からになります。
ホワイトゴールドについては、アンティークジュエリーでホワイトゴールドはいつから存在するか? もご参照ください。
14ctゴールドを用いたアメリカとオランダ、オーストリア
アメリカのジュエリーの大半は14ctゴールドで作られ、アメリカのジュエリーの9割は14カラットゴールドであると言われています。
また14ctゴールドで忘れてならないのはオランダ及びオーストリア。
オランダで製作されたアンティークジュエリーの大半はやはり14ctゴールドで、オランダの14ctゴールドの刻印(オークの葉)が押されています。
下記のリングはオランダ製で、ゴールド部分は14ct、オークの葉の刻印が押されています。
下記のペンダントは色的に18カラットゴールドのように見えますが、オランダの14カラットゴールドの刻印が押されています。
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アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
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