アンティーク真珠とダイヤモンドリング(アールデコ クラスターリング 1930年代)

アールデコのシャープで独創的なクラスターリング 真珠とダイヤモンドでお花を描いたクラスターリング。
クラスターリングは、アンティークジュエリーの王道ですが、この作品はアールデコ後期の1930年代(1930年前後から1937年ぐらいまで)に製作されたと推定できます。
よくある牧歌的なお花とは一味異なる、シャープで大胆なラインが魅力的。
真珠は裏からしっかり突き刺して留めた上で、真珠を5本の長めの爪でまるで卵のように抱え込むようなセッティングになっています。 そしてその5本の爪の先には、ダイヤモンド。
透明な眩いばかりに煌くダイヤモンドと、真っ白な真珠との対比が鮮やかな構図です。
ベゼル部分(指輪のフェイス部分)がきゅっと上に上がったダイナミックなデザインも非常にこの時代らしいです。
19世紀のジュエリーとはサイズ感も異なり、真珠も大きめで大胆なデザインが活きるボリューム感。
21世紀に活きる私たちが見ても、モダンな香りが漂うかっこいいデザインです。
真珠は初期の頃の養殖真珠になります 「アンティークジュエリーに使われる真珠=昔のものだからすべて天然真珠」というのが、まことしとやかに言われていますが、私の知る限りそれはおそらく日本だけです。
実際1900年前後から、ヨーロッパのジュエリーに美しい養殖真珠も天然真珠と共に使われ始めており、特にこのような真円のボリュームある真珠は非常に初期の頃の養殖真珠が用いられているケースが多くあります。
そしてこの時代の養殖真珠は非常に高価に取引されています。
全体がホワイトゴールド(18kt)の一色だけで統一されているところにも、1930年代ジュエリーらしさが現れています。
全体をホワイトの地金で統一したホワイトジュエリーは30年代に一世を風靡します。
1930年代のフランス製。
18金ゴールド。
指輪サイズは11号。(有料でサイズ直し可)。
お揃いのピアスもございますので、ぜひ一緒にご検討くださいませ。

  • 幅:11mm 
    重量:2.7g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティーク真珠とダイヤモンドリング(アールデコ クラスターリング 1930年代)

  • 艶のある大粒の美しい真珠は直径7ミリ程、厚みもあり実に見ごたえがあります
  • フェイスがきゅっと上がっているところがユニーク、意外なほど着けやすいです
  • まん丸の真珠にまん丸のダイヤモンド。ダイヤモンドは下から伸びる爪でセット
  • 横から見ると「真珠の台座がダイヤモンドの爪になってる」構図が分かります
  • フランス18金ゴールドの刻印と工房印
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アンティークエピソード

アンティーク=天然真珠は大きな間違い

アンティークジュエリーに詳しい方でしたら「昔は養殖の技術がなかったのだから、アンティークジュエリーで使われている真珠は全て天然真珠ですよ」といったことを聞かれたことがあるでしょう。
これはアンティークジュエリーの業界のセール文句になっているようですが必ずしも正しくはありません。
アンティークジュエリーに使われている真珠の多くが天然真珠です。
しかし全てが天然真珠ではありません。

上記の「アンティーク真珠=全て天然説」はヨーロッパで養殖真珠が本格的に市場に出始めるのは、一般的に1920年代頃からと言われていますからそれに基づいた論拠ということになります。
しかし養殖真珠はそれ以前にヨーロッパに存在し、一説には1880年頃から存在していたと言われています。
実際に1900年頃のヨーロッパのアンティークジュエリーから一部に使われています。
例えば下記をご覧ください。

こちらはフランスの有名なジュエリー専門のオークション会社のカタログからの抜粋です。
クリスティーズを初め世界の著名なオークション会社の競売では真珠に関して天然か養殖か明記します。
この「真珠とダイヤモンドの指輪」は「1900年頃に製作されたと」推定されていますが、ジュエリーの説明文のところに「Perles de culture(養殖真珠)」と言う記載があります。



同じカタログから別の事例をご紹介いたしましょう。
こちらは花綱模様の美しい典型的なベルエポック時代のダイヤモンドと真珠のペンダントです。
こちらは1910年頃の推定と先ほどの作品より僅かに後年になりますが、こちらは「une perle en pampille(天然真珠の房飾り)」と記載があります。
天然真珠になります。



天然真珠の評価がもっとも高かったのは、20世紀の初頭です。
1900-1920年頃は非常に美しい天然真珠のジュエリーが作られた時代であるのと同時に、初期の頃の養殖真珠がジュエリーに使われはじめた時代でもあります。
この時代に天然真珠として最大に近い大きさの最高級の天然真珠を使ったロングネックレスは、現在の貨幣価値に換算して約10億円で取引されたと言う記録が残っています。

養殖真珠が多く市場に出回るようになったのは、1920年頃からです。
1940年代にはもう養殖真珠が凌駕していき戦後は言うに及びませんので、美しい天然真珠が用いられたアンティークジュエリーを探すのであればやはり1930年代頃までというべきでしょう。

「養殖真珠」といっても本当の初期の頃(20世紀初頭)の養殖真珠は真珠層が厚くとても出来がいいです。
例えば下記は、1920年前後に英国で製作された養殖真珠のネックレス。
真珠の粒は0.8センチ程です。

1920年養殖真珠

現代の養殖真珠とは雲泥のレベルの差があり、それはそれで近年では高額に取引をされています。
天然真珠への評価が高まる昨今では、初期の頃の養殖真珠はヨーロッパのオークション等で非常に高価な値段がついてきています。
養殖真珠へのイメージが大きく変わるのではないでしょうか?

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