アンティークトルコ石指輪(天然真珠、マーキーズ、19世紀)

良質なトルコ石と天然真珠 19世紀後期(1879年)のイギリス製。
美しい空色をしたトルコ石につぶらかな天然真珠の組み合わせ。
良質な天然素材を用いた、19世紀らしいのどかな雰囲気の指輪です。
真ん中の楕円形のトルコ石は3ミリx4.5ミリと、満足感あるボリューム。
ふっくらとした形の良い球体が、綺麗です。
アンティークらしい丁寧で細やかな細工 真珠もトルコ石も、1石ずつ2つのゴールドの爪でとても丁寧に留められています。
楕円形の台座が凝った作りになっており、裏面に細かな彫りが施されています。
シャンク(腕)の部分は2手に分かれていて、途中で1本にまとめてフレームへとつながっています。
「トルコ石x天然真珠」といった素材の組み合わせ、そして決め細やかで丁寧な細工。
アンティークらしいポエティックな魅力に心が癒される、そんな指輪です。
指輪の刻印、特にイギリスの刻印は長いのでサイズ直しの過程で部分的に消えてしまうことも多いですが、すべてが指輪の内側に綺麗に残っているのも幸運です。
地金は9Kゴールド。
指輪サイズは12号(有料でサイズ直し可)。

  • 幅:7.5mm 
    高さ:13mm 
    重量:1.5g
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークトルコ石指輪(天然真珠、マーキーズ、19世紀)

世界にひとつだけの一点もの

  • ちょっとだけ縦長の楕円形。縦長と言っても高さ1.3センチほどで着けやすいです
  • ぎゅっと宝石が詰まった可愛い指輪。日本女性の指に合わせやすい大きさです
  • トルコ石も真珠も非常に色が良く、美しいです
  • 見えない台座の裏側にまで透かしがは行っています
  • バーミンガム、9金、1879年製作であることが読み取れます
  • アンティークトルコ石指輪(天然真珠、マーキーズ、19世紀)
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アンティークトルコ石指輪(天然真珠、マーキーズ、19世紀)

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アンティークエピソード[Antique episode]

イギリスアンティークジュエリー(ヴィクトリアン ヴィクトリア時代のジュエリー 1837-1901)

「ヴィクトリアスタイル、ヴィクトリア時代等々」アンティークジュエリーがお好きな方なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。
「ヴィクトリアンアンティークジュエリー」とは、19世紀イギリスヴィクトリア女王の在位の間に作られたジュエリーのことです。
ヴィクトリア女王の在位は1837年から1901年、実に60年以上になります。
イギリス史においても郡を抜いた御世の長さで、英国初の女帝でもあります。

18歳にて即位、、母方の従弟に当たるザクセン=コーブルク=ゴータ公子アルバートと結婚。
ヴィクトリア女王は、英国の最も輝かしい時代の女王で、その治世は「ヴィクトリア朝(1837-1901年)」と呼ばれます。
夫、アルバート公との愛も伝説として残っています。
この時代イギリスは世界各地を植民地化して、一大植民地帝国を築きあげます。
その治世の長さから19世紀ヨーロッパの王族貴族に絶対的な影響力を及ぼし、アンティークジュエリーにおいてもヴィクトリア朝、ヴィクトリアスタイルのものは他の時代のジュエリーに群を抜いて多いです。
この時代に作られたジュエリーをヴィクトリアンジュエリーと呼ばれます。

ヴィクトリア時代(1837-1901年)には多くのジュエリーが作られました。
「ヴィクトリアンジュエリー」は一言で言うには長いので、下記のように3つの時代に区切ることも多いです。

1)ロマンティック時代(1837-1860)。
若かりしヴィクトリア女王の若さがジュエリーにも反映された時代。
文化的に中世を懐古する動きがあり、この頃のジュエリーのデザインはルネサンス及び中世の影響を受けたものが多く見られます。
ルネサンス回顧は1829年頃から始まります。
特にルネサンスからインスパイアされた「フェロニエール」と呼ばれる、リボンで額につけるジュエリーが一世を風靡します。
下記は当店扱いのヴィクトリア時代初期のエメラルドの指輪。
手の凝ったロマンチックなショルダーなど、中世を回顧しようなクラシックな装飾様式が見られます。

アーリーヴィクトリアン エメラルド指輪(ダイヤモンド 15ctゴールド)

またモチーフとしては何と言っても自然界のものが多く、フラワーブーケット、枝、葉っぱ、葡萄、ベリー類に特にスポットが当たりました。
この時代のジュエリーのことをジュエリー用語で「ナチュラリズム(自然主義)」と呼ぶことがあります。
ナチュラリズムについては別途、詳しく記しましたのでご参考ください。

自然主義(ナチュラリズム)のアンティークジュエリー 

またお花とそのシンボルをジュエリーに取り入れたり、蛇のモチーフのジュエリーがその全盛期を迎えます。
下記は同時代の隣国フランスの指輪で、蛇がモチーフになっています。

アンティークスネークリング(蛇のリング、フランス製19世紀)

フランスが、この時代にアルジェリアを植民地にしたことから、タッセルや結び紐、花綱模様に代表されるアッシリアスタイルがジュエリーの世界にも入り始め、特に蓮華模様は以降40年間隆盛します。

2)次にグランピリオド(1860-1885)。

この時代、一部の女性たちが教師や工場官の仕事に台頭し、選挙権を得るために戦い、1870年の法律改正で自らの稼ぎを自分のものにすることが初めて認められました。
女性のファッションは大きく変化し、デコルテの開いた服と斜め後ろに髪を束ねることが流行します。
ジュエリーの世界では1860年頃より1880年代の終わりまで、知的階層を中心に古代ジュエリーのリバイバルに沸きます。
この時代のジュエリーのを「アーケオロジカルスタイル(古代様式)」と呼びます。
これは1870年頃までに考古学上の発見が相次ぎ、古代ジュエリーの詳細が初めて明らかにになったためです。
そして多くのジュエラーが、古代ジュエリーを模したジュエリー、時には完全にコピーをしたものを製作します。
現代ではいわゆるこのようなレプリカ(完全な模倣)は良いことではないとみなされますが、当時は古代ジュエリーのレベルがあまりに高かったため、古代ジュエリーを模すことはクリエイティブな作業であると考えられていました。


「古代様式」のジュエリーで名をはせたのはカステラーニとジュリアーノです。
下記はヴィクトリアアルバート美術館所蔵、カルロ・ジュリアーノの1865年頃製作のアケオロス(ギリシャ神話の神の一人)のネックレスです。
ジュリアーノ
(c) Victoria & Albert Museum, London

ジュリアーノは、エジプトのシンボル、スカルベをジュエリーモチーフに取り入れ、ギリシアやエトルリアのリバイバルも起こり、グラニュレーションなど古代の宝飾技術が研究します。
カステラーニとジュリアーノについては、より詳しく記したエピソードがございますのでご参照ください。

カルロ・ジュリアーノ(Carlo Giuliano)一族とカステラーニ(Castellani)のアンティークジュエリー

その他、この時代にピケ、ロッククリスタルで作られたリバースインタリオ、スティックピンかカフスボタンが流行します。
モチーフで言うと、お花やモノグラムの他、昆虫や蝶、蜂、蜘蛛なども出現しはじめます。

モーニングジュエリー(喪のジュエリー)が生み出されるのもこの時代です。
ヴィクトリア女王が42歳の時に夫アルバートを亡くします。
女王は悲嘆し、常に喪服を着用するようになり、数年に渡り公の場に姿を現さなくなります。
その中から生まれたのがジェットを使ったモーニングジュエリーです。

モーニングジュエリー

ジェットのジュエリーについては、別エピソードで詳細をまとめておりますのでぜひご参考ください。

アンティークジェットとモーニングジュエリーについて

3)耽美主義 Aesthetic period(1886-1900年頃まで)
ヴィクトリア時代の末期。
グランピリオド期の大ぶりで格式ばったジュエリーへの反動が起こります。
厳格なしきたりや格式ばったジュエリーは影を潜め、ジュエリーに明るさや軽さが戻ってきます。
下記はヴィクトリアンの最後の時代に作られたダイヤモンドリング。
色鮮やかな明るい指輪です。

ヴィクトリア王朝時代後期クラスターリング ダイヤモンド(1900年イギリス、ヴィクトリアン)

ヴィクトリア女王と夫アルバートの名を冠した美術館がロンドンにはあります。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館(Victoria & Albert)です。
近年、ヴィクトリア&アルバート美術館内に宝石をテーマにした新しいギャラリーがオープンしました。
The William and Judith Bolinger Jewellery Gallery」と呼ばれるこのギャラリー。
展示されるのは18-19世紀から20世紀前半にかけてのヨーロッパのアンティークジュエリーを中心とする宝飾品計3500点あまり。
イギリスエリザベス1世の宝飾品からフランスナポレオン帝政時代の絢爛豪華なジュエリー、サンペテルスブルグの秀逸なファベルジェのジュエリーなど。
800年に及ぶヨーロッパのジュエリー史を網羅するこのギャラリーは、特に19世紀ジュエリーまた20世紀の指輪が充実しています。

アンティークエピソード集 のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。

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