華奢な日本女性にもっとも似合う、細身のトルコ石リング
1850年頃とかなり古いアンティークトルコ石リング。
重量1グラムちょっとと、華奢な指輪です。
華奢なのに細工が凝っていて、高級感のあるのが、アンティークリングならでは。
シャンクが細い3線のゴールドになっているところなど、とても素敵です。
モチーフは勿忘草で、とても可憐なイメージのリングです。
小さい指輪に充実した宝石
宝石も良い物を使っています。
真ん中のダイヤモンドは透明度があり、キラキラ輝いています。
しかも直径3ミリ程と、実はかなりの大きさがあります。
またトルコ石はゴールドのベゼルに1石ずつ埋め込まれていて、肉眼で見にくいほどの小さな爪で留められています。
天然真珠も少しブルーグレイがかった、深く美しく自然な色です。
かなり古い時代のものですが、状態も素晴らしいです。
「ゴールドxトルコ石x真珠x勿忘草モチーフ」は、第二帝政期のフランスで愛された組み合わせです。
細工が高級なので大人っぽさはあるけれど、どこか少女の可憐さ、愛らしさも残したようなジュエリーデザインが魅力的です。
地金は18Kゴールド。
指輪サイズは10.5号(有料でサイズ直し可)
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
花を主体にしたジュエリーは1820-30年頃から多く作られ始め、19世紀中ごろにその全盛を迎えます。
お花をモチーフにしたジュエリーが当時なぜそれほどまで流行したかというその理由については純粋にそのデザインが可愛かったこと、お花モチーフのジュエリーは身につけやすいジュエリーでもあったこと、またヨーロッパの王室貴族の間でガーデニングが同時期に流行したためと言われています。
この頃にガーデニングに良く使われた花はパンジー、薔薇、フクシア、キク、ダーリア。
これらはつまるところ、アンティークジュエリーの花のモチーフにしばしばされた花です。
フランスでもこの影響を受け、19世紀後半には多くのお花をモチーフにしたジュエリーが作られます。
特にナポレオンの妻、ユージェニーが特に花をモチーフにしたジュエリーを好みました。
どんなお花がモチーフになったかと言いますと、「薔薇(しあわせな愛)」、そして「忘れな草(わすれなぐさ)」。
その他、「エーデルワイス」「ハイビスカス」「プルメリア」「パンジー」「オークの葉と実」「マーガレット(忠実な愛)」「プルメリア」「チューリップ」「ダーリア」「百合(花束で表現されることも多いです)」「すずらん」「アイリス」「デイジー(片思いの愛)」等々。
センチメンタルな忘れな草やフラワーバスケット(花籠)のジュエリーなども比較的よく見られます。
イギリスでは、イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、アイルランドのシャムロック(クローバー)が度々、ジュエリーのモチーフにされてきました。
忘れな草(ワスレナグサ)は、イギリスもフランスでも19世紀中期〜後期に度々ジュエリーのモチーフにされてきたお花です。
英語では「Forget me not」。
フランス語でも「Ne m'oubliez pas」と英語とまったく同じ表現をします。
その名の由来を説明する伝説もいくつかあります。
最も有名なのが、ドナウの川辺で若者が恋人のため珍しい花みとったとたんに足をすべらし、川に落ち急流に流され、そのときに「僕のことを忘れないで」と言ったというドイツの伝承です。
残された少女は若者の墓にその花を植え、彼の最期の言葉を花の名にしたと言われています。
忘れな草をモチーフにしたアンティークジュエリーはほぼ例外なく、トルコ石がその宝石として用いられています。
下記は当店で販売済みの忘れな草のネックレス。
下記は何とダブルで描かれた忘れな草のリングです。
水色のトルコ石が用いられることが多いですが、下記のように水色のエナメルが用いられていた稀なケースもあります。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。