滅多に見つけることが出来ない大粒のアンティークラピスラズリ
艶やかな群青色の美しいラピスラズリのピアス。
アンティークジュエリーで数としてはとても少なく、なかなか手に入れることがラピスラズリのアンティークジュエリー。
当店でもこれで扱うことができるのがようやく2点目です。
しかも大粒で素晴らしい球体のラピスラズリ。
アンティークジュエリーで用いられているラピスラズリのほとんどがアフガニスタン産です。
現代ではそのまま宝石に用いることが出来るクオリティーのラピスラズリは枯渇してしまっています。
かつてラピスラズリは、現代のイメージ以上にずっと高価な宝石でした。
イギリスでもフランスでも、比較的ラピスラズリのジュエリーが作られたのがイギリスで言うところのヴィクトリアン後期(1870年頃)です。
このピアスはフランス製ですがやはり同時代、1870-1880年頃の作品と思われます。
イエローゴールドに映えるラピスラズリのロイヤルブルー
2粒の異なる大きさのラピスラズリが使われていて、小さいほうのラピスラズリの直径が約1.2センチ、大きいほうのラピスラズリの直径が約1.4センチです。
ラピスラズリは古代より、必ずイエローゴールドでセットされました。
19世紀のラピスラズリを用いたアンティークジュエリーもほぼ例外なく、イエローゴールドだけが用いられています。
言うまでもなく、イエローゴールドがもっともシンプルにラピスラズリのロイヤルブルーの美しさを引き立てるからです。
またこのピアスもそうですが、ラピスラズリのアンティークジュエリーは、他の宝石と一緒にセットされることが少ないです(唯一の例外は小さめのダイヤモンドぐらいです)。
これはやはり色彩として強いそのロイヤルブルーの色のためでしょう。
ラピスラズリの粒が大きく重量感もありますが、上部の石の半球をゴールドのセッティングが覆っった、安定感ある作りです。
下部のラピスラズリは揺れるように出来ていますが、ラピスラズリに重みがあり重心がしっかりしているので、安定感のある心地よい揺れ方をします。
シンプルで美しい、良質ななラピスラズリのアンティークジュエリーです。
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ラピスラズリは堆積層から出来上がった複数の鉱物が混ざり合い、内部に金を含んだ石です。
現在のイランからアフガニスタン近辺に連なる山脈にある鉱脈から採掘されていました。
その独特の群青色が美しいラピスラズリは、アンティークジュエリーでも歴史の古い宝石です。
ラピスラズリは(Lapis Lazuli)はエジプト、シュメール、バビロニアなどの古代文化から宝飾品にされてきました。
ラピスラズリの「青と金」は自然の中には存在しない色です。
そのため王や聖職者達が特別なパワーを持つ石として珍重したのが始まりです。
エジプトではツタンカーメンを飾るスカラベにもラピスラズリが使用されています。
宝石の中でも極めて歴史の古い宝石でありながら、アンティークジュエリーでも滅多に見ることができないほど数の少ない希少な宝石です。
下記は当店扱いのラピスラズリのピアス。
下記は珍しいラピスラズリが用いられたロケットペンダント。
アンティークジュエリーにおいてラピスラズリはエトラスカンスタイル(古代様式)のジュエリーや、アールデコのジュエリーに使われているケースが多いです。
下記はアールデコのラピスラズリのピアス。
下記は少し後年、1950年頃のラピスラズリのネックレスです。
ラピスラズリは、ラズライトを中心とする石の結晶体です。
アフガニスタン産がその産地として知られており、1271年の文献で既にそのことが記されています。
和名は瑠璃。
群小色のラピスラズリが有名ですが、緑色を帯びた青色から、濃い青紫色までさまざまな色のラピスラズリが存在します。
ラピスはラテン語で「石(lapis)」という意味で ラズリは、「lazward(天・空・青などの意)が起源で、「群青の空の色」を意味しています。
トルコ石と共に12月の誕生石です。
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