アンティークダイヤモンドクラスターピアス(天然真珠、ジオメトリック)

空間の取り方が粋です 1910-1920年頃のフランス製。
その円形のフォルムが来たる幾何学的なアールデコを予兆させます。
ピアスは主に2つのパーツからなっています。
上のダイヤモンドが4粒埋められた細長いパーツは一切動かず、その下の円形の部分が自由自在に動くようになっています。
通常であれば全体が動きそうなところですが、その対比が面白いです。
またその絶妙な空間の取り方も凝っています。
円形の部分は、外側の円と内側の円の間に隙間を作っていて、内側の円形部分が、「浮き島」のように浮かび上がって見えます。
真珠を中心にお花が描かれていますが、真珠の上下左右の4箇所がやはり空間にしています。
お花の花びらにあたる部分に間を取った、大胆な構図です。
繊細で洗練された上質な真珠とダイヤモンド 中心の天然真珠は直径2ミリと小粒ながら非常に照りと艶が良く、はっとする美しさがあります。
真珠の斜め四隅には、ローズカットダイヤモンドが小さな爪で丁寧にセットされています。
やはりとても透明感のある美しいダイヤモンドが使われています。
ダイヤモンドは上の縦長のモチーフにも4粒ずつセットされていて、この部分は4つのお花の形になっています。
ダイヤモンドも真珠も小ぶりですが、いずれも非常に透明感があり上質な石が使われています。
花びらの空間の外縁と内側の円形の外縁にはミルグレインが打たれています。
地金は18Kゴールド。

  • 幅:10mm 
    高さ:25mm 
    重量:2.2g
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークダイヤモンドクラスターピアス(天然真珠、ジオメトリック)

世界にひとつだけの一点もの

  • お花の形と、円形のフォルムの対比が新鮮です
  • 1センチx2.5センチとやや縦長、洗練されたドロップライン
  • 上部のダイヤモンドも非常に美しく、台座の金細工と透かしもトップクオリティー
  • ダイヤモンはオープンセッティング、光が通り煌きます
  • 真珠は下から釘留めされていて、安心できる堅牢なセッティング
  • アンティークダイヤモンドクラスターピアス(天然真珠、ジオメトリック)
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アンティークダイヤモンドクラスターピアス(天然真珠、ジオメトリック)

[通販価格:税込]:売り切れました。

アンティークエピソード[Antique episode]

アールデコアンティークジュエリーの特徴

アールデコはフランスで生まれた装飾様式です。
狭義にいえばアールデコは1919-1929年のフランスに限定された装飾様式を指します。
アールデコのジュエリーが、ひときわ煌びやかで輝きを放っているのにはいくつか理由があります。
アールデコジュエリーの主だった特徴をご説明しましょう。

1)宝石(ダイヤモンド)の密集度 1920-1930年代に作られたジュエリーの特徴の一つに、数多くの宝石(特にダイヤモンド)をぎっしりと、密集度高くセッティングしているという点が挙げられます。
これには19世紀後期に南アフリカでダイヤモンドの新しい鉱山が発見されて良質なダイヤモンドをふんだんに使えたと言う当時の社会事情、及びそれに伴ってダイヤモンドのカッティング技術も飛躍的に伸びたという技術面の進化も関係していまます。

ダイヤモンドのカッティングは19世紀までの伝統的なローズカットに加えて、ステップカット、バゲットカット、プリズムカット(角柱)、台形のカットなど、考えうるありとあらゆるダイヤモンドのカッティングが加わります。
その組み合わせによって、これまでと異なる宝石の屈折、光の反射を知り、革新的なジュエリーが生み出されました。
下記は当店扱いのバゲットカットのブルーサファイヤの指輪。
バゲットカットとはステップカット(宝石の外周が四角形に型どられており、ファセットが側面のガードルに対して平行に削られているもの)の一種です。



下記は当店で販売済みのアールデコブローチ。
ダイヤモンドとサファイヤが長方形、正方形、三角など様々な形にカットされています。
ダイヤモンドのセッティングも、これまでのような単純な舗装作業ではなく、光の反射を考えながら行う切嵌(きりばね)を行うた製作過程へと変化します。
 ブルーサファイアアールデコブローチ

2)色のコントラスト
この時代、ダイヤモンドだけを敷き詰めたジュエリーと、ビビットなカラーストーンとダイヤモンドの組み合わせたジュエリーの両方がトレンドとして存在しました。
カラーストーンを用いた場合は、はっきりとした色のコントラストをつけているのが特徴です。
最も好まれたカラーストーンはブルーサファイヤ、ルビー、エメラルドですが、「白と黒のジュエリー」も好まれました。
黒はブラックオニキス、あるいは着色されたカルセドニーが用いられました。

下記はヴィクトリア・アルバート美術館所蔵のパリのJanesich社が1925年頃に製作したドロップ型イヤリングです。
ブリリアンカットダイヤモンドに、黒く着色したカボションカットのカルセドニー、ホワイトゴールドのセッティングです。

janesich
(c) Victoria & Albert Museum, London

3)プラチナあるいはホワイトゴールドによる繊細で目立たないセッティング
アールデコの時代は、イエローゴールドより特に宝石の周りは白の金属が好まれました。
(もちろん概してと言う意味で、イエローゴールドが用いられた秀逸なアールデコのジュエリーもあります)。
「アールデコ=プラチナ」のイメージが強いかもしれませんが、ホワイトゴールドや銀でも秀逸な作品が作られています。

下記は1934年、パリのレイモンド・テンプリエがデザインしたブローチ(ラピスラズリ、ブルーエナメル、ホワイトゴールド)。

templier

プラチナを使ったアンティークジュエリーは1920-1930年代、アールデコ期のジュエリーによく見られるようになります。
プラチナは金属そのものは19世紀中に見つかっていますが、金や銀に比べると溶かす温度が高くまた硬く加工が難しかったため、宝飾品に特に全体の地金としてプラチナが取り入れられ始めるのは1920年以降のことです。
プラチナは特徴としてよく伸びるのですが何といっても硬く、こまかな金細工を施すにはホワイトゴールドのほうが適していることも多々ありました。
どちらが良いかはジュエラーがケースバイケースで判断、もちろん好みもあります。

一方でプラチナはレースのようなデリケートなプラチナワークはもちろんのこと、オープンワークのジュエリーにも向いた金属です。
「ミルグレイン」という宝石を金属で枠留めした際、その枠の上に小さな打刻模様を連続してつける装飾方法も多く用いられていました。
特にプラチナを好んだのはカルティエです。
(カルティエがアールデコ期に製作したジュエリーの地金のほとんどはプラチナ、そしてプラチナは他のメゾンや工房より10年プラチナを早く取り入れていることでも知られています)。
下記は1930年にカルティエNY製作の花かごのブローチ。
ダイヤモンド(バゲットカットとブリリアントカット)にロッククリスタルとムーンストーンと言う白と透明色の色の組み合わせもまたアールデコならではの色彩です。

カルティエNY製作の花かごのブローチ

4)時代が求めたデザインの変化(幾何学的パターン) 
ギャルソンルックに身を包んだショートヘアのモダンガールアンティークピアス(イヤリング)では下に長く下がるタイプのドロップイヤリング(ピアス)が再流行します。

下記は当店で販売済みの同時代のクリソプレーズとダイヤモンドのロングピアス。

クリソプレーズとダイヤモンドの超ロングピアス

そしてネックレスも長くなります。
ロングネックレスの先端に更にペンダントやタッセルを付けて更に長くすることもしばしばでした。
下記は当店扱いのアールデコ吹きガラスネックレス。

アールデコ吹きガラスネックレス

こうしたネックレス及びブレスレットは幾何学的な輪に貴石をセットしたものをつなげたものが好まれました。

下記は1930年頃のフランス製ネックレス(2本のブレスレットにもなる)、バゲットカットダイヤモンド、ブリリアンとカットダイヤモンドを幾何学的なパターンで組み合わせています。
当時の典型的なジュエリーパターンです。

janesich

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