アンティークトルコ石のピアス(18金ゴールド、フランス第二帝政期)

第二帝政期のターコイズ第二帝政1850-70年頃のフランス製。
現存するフランスのターコイズのアンティークジュエリーは、この代に帝政の時代に作られたジュエリーが、最も優れています。
この時代、特に忘れな草のモチーフを表現するのに、良質のターコイズが使用されました。
ターコイズは古代から愛された宝石ですが、自然のままの無加工の状態で宝石として使用できるターコイズは地球上でもごくわずか。
実際1900年以降、フランスのアンティークジュエリーにおいてもターコイズを使用したもの、特にたくさんのトルコ石を使用したものは、ほとんど見なくなります。
少女のために作られた愛らしいピアスこのピアスもお揃いの指輪もネックレスももともと少女用に作られたものです。
おそらく良家の女の子のカトリックの洗礼式用です。
洗礼を受ける年頃の少女用なので、たいていの日本女性でしたら問題なく入ります。
大きさは大人用とそれほど変わりませんが、作りが細いです。
通常のアンティークジュエリーには見かけない、華奢さがなんともいえず愛らしいジュエリーです。
地金は18Kで、フランスの金の刻印あり。

  • 重量:0.9g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークトルコ石のピアス(18金ゴールド、フランス第二帝政期)

  • モチーフは忘れな草で直径7ミリほど。真ん中はゴールドの丸い粒です
  • このように大人の耳にもぴったり。清純なイメージです
  • 花びらの周りにも粒金が。この小ささでこれだけ凝っているピアスはありません
  • 後ろから挟んでとめるドルムーズタイプ。針も細めで通しやすいです
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アンティークエピソード

ナポレオン3世(第二帝政時代)、エンパイア(エンピール)スタイルのアンティークジュエリー

フランスのアンティークジュエリーはその時代ごとに特徴的な装飾が見られます。
19世紀フランスのジュエリーを大雑把に区切るのであれば(もちろん時代の過渡期など完全に区切れないところもありますが)。
1)王政復古の時代。
2)ナポレオン3世の時代
3)ベルエポック時代、アールヌーボーへと続きます。

ナポレオン3世の時代 「ナポレオン3世様式」は1848-1870年頃のジュエリーに見られます。
ナポレオン1世による第一帝政が倒されその後フランスは王政に戻りますが、その後1848年に2月革命が起きて、ルイナポレオンは大統領選挙に当選し第二帝政が始まります。

後世の評価はそれほど高いとは言えないナポレオン三世ですが、20年以上も権力の座にその間にそれなりの成果を挙げます。
国内産業の育成に力をそそぎ、この時代にフランスの製鉄、紡績工業は大きく発展することになります。
労働者向けの公共慈善事業もこの頃本格的に始まります。

花の都パリ 「花の都パリ」の都市としての原型はこの時代に作られます。
革命後のフランスはまだ政治的に不安定で、政府に不満を持つパリ市民の蜂起は政権を揺るがしかねない事態にありました。

ナポレオン3世は、万が一の市民蜂起に備え(当時のパリは網の目のような路地が多く、市民はバリケードを築いて軍隊の移動を封じることが多かったのです)、セーヌ県知事のジョルジュオスマンにパリの大整備を命じます。
街路を広くし、見通しをよくする大幅なパリの都市改造のはじまりです。

具体的には、エトワール凱旋門から放射状に広い12本の大通りを作り、中世以来の複雑な路地を整理します。
このようにして交通網を整えたことで、パリ市内の物流機能が大幅に改善しました。
また、上下水道を施設し学校や病院などの公共施設などの拡充を図りました。
衛生状態が改善して、コレラの発生率がかなり低くなったそうです。

一連の都市計画により、パリの街は「世界の首都」と呼ばれるようになります。
19世紀最大のこの都市計画は、フランス国内にとどまらず各国における近代都市建設の手本とされるようになります。

エンパイア(エンピール)スタイルのジュエリー この時代に作られたアンティークジュエリーは、「エンパイア(エンピール)スタイル」と呼ばれます。

この時代の文化に強い影響を与えたのは、ナポレオン3世の妻、ウジェニー・ド・モンティジョ(Eugenie de Montijo)であったと言われています。
ウジェニーはスペイン貴族の出身(しかしウジェニー一家は家族内ではフランス語を日常語として使用していたといいます)。

フランスにとって外国から妃を迎えるのはルイ16世の配偶者、マリーアントワネット以来のこと。
それもあってかウジェニーはマリー・アントワネットに強い興味、憧れを抱いていたと言われています。
この時代、宮廷の装飾にはルイ16世の頃に人気があった新古典様式の家具とインテリアデザインが再び用いられます。
またウジェニーは、マリー・アントワネットの肖像画や遺品をコレクションし、それらを集めた展覧会も開いていました。

ゴシックやルネッサンス、ルイ15世、ルイ16世などそれまでのフランスさまざまなスタイルが復活し、そこに万博の影響から海外のエキゾティックなスタイルも混ざり、独特な装飾様式が生まれます。
華美な宮廷文化を受け継ぎつつも、どこか少しエギゾティックで中性的なところがあります。

下記は1870年頃製作の、天然パールを用いたエンピールスタイルのペンダントネックレスです。
こうしたオープンワークのペンダントは1900年-20世紀初頭にも製作されますが、1900年頃のジュエリーが優美な曲線を多用しているのに対して、より剛健なデザインです。

天然カラー真珠とダイヤモンドの19世紀ペンダント(1870年頃、銀、オリジナルチェーン)

この時代のジュエリーによくブルーエナメルやブラックエナメルのゴールドジュエリーが見られます。
下記は第二帝政時代のブルーエナメルのダイヤモンドリング。

大粒ローズカットダイヤモンドの指輪(ブルーエナメル、1860年頃)

同じく同時期のブルーエナメルを用いたゴールドネックレス。

第二帝政期のブルーエナメルゴールドネックレス

下記は同時代のピアスで、トルコ石の周りにピンクゴールドより赤味の強いゴールドを塗られています。

アンティークトルコ石ピアス(フランス第二帝政、エナメル、18ctゴールド)

シャルル10世時代のジュエリーとの類似性と違い ブラックエナメルやカラーゴールドは、フランスアンティークジュエリーにおいて第二帝政期より前の19世紀初頭のシャルル10世の時代のジュエリーにも共通して見られますが、装飾性&デザイン性が第二帝政の頃とは異なります。

簡潔に言うなら第二帝政期のジュエリーは中世的で、「騎士的」とよく表現されます。
一方でシャルル10世の時代を含む王政復古時代のジュエリーは、宮廷文化の再来の中で生まれた、でより伝統的なフランスの装飾様式を受け継いだものです。

下記は同時代の指輪ですが、エンピールスタイルの中世的なデザインの特徴がよく出ています。

アンティークエメラルド指輪(ダイヤモンド、フランス第二帝政期)

第二帝政期は、宝石としては良質なトルコ石x金細工のジュエリーが多く作られた時代でもあります。
下記は同時代のトルコ石のネックレス。

トルコ石アンティークネックレス(十字架、フランス第二帝政期)

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