アンティーク象牙(アイボリー)ドラップリーネックレス (アールデコ)

象牙で表現されたドラップリーネックレス 象牙(アイボリー)は西欧で古くからジュエリーや装飾品に用いられてきました。
そのため現代のお洋服などにはあわせにくい「レトロなイメージ」「作品としては素晴らしいけど実用しずらい」と言ったイメージもお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、このネックレスはそんな懸念を覆す作品です。
作られたのは1910-1920円頃。
この時代に首にヒダのように広がる「ドラップリーネックレス」と呼ばれるネックレスデザインが流行したのですが、何とそれを象牙で作り上げている非常に珍しい作品です。
アイボリーで特にカーブドアイボリーはアンティークジュエリーでも繊細な印象があることと思いますが、このネックレスは一つずつのパーツが大きく、厚みがしっかり取られいます。
使いやすいネックレスです。
アールデコの影響を受けた幾何学模様 時代的にアールデコの影響も見られ始める頃で、ドラップリー部分が幾何学模様になっているところも斬新です。
これだけモダンなアンティークアイボリーのジュエリーは初めて目にします。
フランスでは実に長きにわたってアイボリーが重用されてきましたが、私が案外好きなのが20世紀が明けてから作られた作品です。
遊び心があり、レトロすぎず現代でもとても使いやすい作品で、今までの象牙に対する見方も変わることでしょう。
長さは47.5センチで余裕のある長さです。

  • 幅:475mm 
    重量:29g
  • 販売価格:売り切れました。

アンティーク象牙(アイボリー)ドラップリーネックレス (アールデコ)

  • ネックレスのすべてのパーツが球体かスクエア、幾何学デザイン
  • いかにも象牙らしく見えないので、何の石だろうと思われるかもしれませんね
  • この部分の球体が直径8ミリ程、スクエアパーツが1.8ミリx1.5ミリ程
  • 留め具部分、くるくる回転させることで中心が開くようにできています
  • 今もとてもスムーズに開閉できますから、やはり作りがいいのです
  • アンティーク象牙(アイボリー)ドラップリーネックレス (アールデコ)
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アンティークエピソード

象牙(ぞうげ アイボリー)カーブドアイボリーのアンティークジュエリー

象牙(ぞうげ)とはゾウの長大に発達した切歯のことです。
硬すぎず柔らかすぎず、古くからジュエリーや工芸品に愛用されてきた素材です。
西洋では無色のジュエリーが流行したこともあり、素晴らしいジュエリーの数々が作られました。

下記はイギリス、ヴィクトリア・アルバート美術館貯蔵。
カーブドアイボリーで描かれた風景のフレームが、18世紀のゴールド指輪のベゼルにセットされています。
カーブドアイボリー
c Victoria and Albert Museum

象牙(アイボリー)は当時、インド、スリランカ、アフリカからヨーロッパに輸入されました。
先にご紹介したのはイギリスの作品ですが、カーブドアイボリー(象牙の彫刻)は特に大陸ヨーロッパで発展しました。
特に有名なのが南ドイツです。
エアバッハ (Erbach)の街には1781年に、カーブドアイボリーのための学校と工房が作られています。
それ以外ではスイスとフランスがアイボリーのジュエリーの製作の中心でした。

下記は当店で販売済みのカーブドアイボリーのネックレス(フランス製)。

アンティーク象牙ネックレス(ソートワール、アールデコ)

象牙はジュエリー以外も古くから、多くの装飾品に用いられています。
下記はとても古い時代、18世紀の扇ですが骨組に象牙が使われています。

ルイ16世時代扇(18世紀アンティーク扇、象牙)

下記は数年前にササビーズロンドンの出展された象牙を用いた時計。
ベルエポック時代に活躍したリュシアン・ファリーズ(Lucien Falize)の作品です。
リュシアンファリーズ
c 2016 Sotheby’s
1989年よりゾウの保護のために象牙の販売は、ワシントン条約によって制限されています。
しかし制限の対象になっているのはこれから作られるアイボリーであり、アンティークジュエリーのように過去に作られた象牙の加工製品は禁止対象ではありません。

しかしフランスでは実際に売買をするためには証明書を提出することが義務付けられており、それが非常に大変で更に費用もかかる作業だそうです。
象牙のアンティークジュエリーはもちろん貴重品ですが、それでもダイヤモンドなどに比べてそこまで1点ずつが高価なわけではないですから、業者としては割に合わない作業です。
それで一時的に(2016年現在)行き場のなくしたアンティークの象牙のアンティークジュエリーが出てきていて、比較的リーズナブルに数点のアイボリーのアンティークネックレスを仕入れることができました。
下記は何と152センチもある象牙のロングチェーンネックレスです。

アンティーク象牙ロングネックレス(ソートワール)

下記は珍しいアイボリーの指輪。

アンティークアイボリー指輪

しかしながらこれから象牙を用いたジュエリーは作ることができません。
アンティークの良質な象牙のジュエリーも少なくなってきています。
以上を踏まえますと長期的には確実にまたあがっていき、これまで以上に更に非常に品薄になるでしょう。

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