エメラルドペンダント(19世紀オーストリアハンガリー帝国、エナメル)

オーストリアハンガリー帝国、ハプスブルク文化下のジュエリー 19世紀のオーストリアハンガリー帝国、ハプスブルク文化の中で生まれたペンダント。
今はなきオーストリアハンガリー帝国下ですが、当時ジュエリーはまだ一般的なものではなく上流階級だけの贅沢品でした。
それも一点ずつ個別に注文をするのが普通でしので、このペンダントもオーダー品でしょう。
異色な素材の組み合わせ方といい、エナメルを含む高度な細工といい、お金も時間も惜しんでいない時代ならではのジュエリーです。
この時代の本物のオーストリアハンガリー下のジュエリーは現在では少しずつ姿を消していますので、とても貴重なコレクターズアイテムです。
緑ガラスの上にエメラルドを張った高度な技 このペンダントでは何より緑色の美しい色に目が行くと思いますが、この深みがあるのに鮮やかな色は他にない石だと思いませんか?
なんと緑ガラスの上にエメラルドを張っているのです。
何でそんなことをしているのかというと、天然のエメラルド以上に鮮やかで均一的な緑色を出したかったから、そして同時に本物の天然エメラルドにしかない深く美しい緑色も出したかったからです。
(こんな大変な作業は、全てをエメラルドにするより高くつきますから、素材をケチっているのでは決してありません)。
オーストリアハンガリーのアンティークジュエリーでは、大胆な異素材のミックスがとても多いのが特徴です。
中心の周囲のお花の形をした白い部分はエナメル。
白エナメルに部分的にエンジ色のエナメルを入れています。
このエナメル部分も、フランスのジュエリーにはない独特の模様が個性的です。
そしてエナメルの外は天然真珠。
中心から、エメラルド、エナメル、天然真珠、エメラルド、エメラルドと真珠と大きく6ゾーンから成ります。
外側から中心に向けて高さがつけられていて、3センチほどの小ぶりなペンダントですが、立体的でとても存在感があります。
下部の3つのフリンジ部分には再び天然真珠がセットされていて、台座の形がお花の形をしているところも凝っています。
見れば見るほど飽きの来ない凝ったつくりが魅力。
細工モノのジュエリーがお好きな方に絶対お薦めです!
地金は銀です。
注:チェーンは付いておりません。 。

  • 幅:30mm 
    高さ:35mm 
    重量:5.9g
  • 販売価格:売り切れました。

エメラルドペンダント(19世紀オーストリアハンガリー帝国、エナメル)

  • 個性的な色の組み合わせと細工が英仏のアンティークジュエリーにはない魅力
  • 個性的なのに着けやすいところもポイント。3センチ程の使いやすいサイズ
  • 深いのに鮮やかな緑。エメラルドの下に薄く色ガラスを張ることで生まれた色
  • 立体的で見ていて飽きないつくりです
  • 見えない裏面にぎっしりと銀細工が施されています
  • エメラルドペンダント(19世紀オーストリアハンガリー帝国、エナメル)
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エメラルドペンダント(19世紀オーストリアハンガリー帝国、エナメル)

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アンティークエピソード

オーストリアハンガリー帝国のアンティークジュエリー

ヨーロッパのアンティーク市場で時々、出会うジュエリーの一つに、オーストリア・ハンガリー帝国のアンティークジュエリーがあります。
オーストリアハンガリー帝国のジュエリーは、他の西洋アンティークジュエリーには見られない特徴があり、多くの場合一目で認識することが出来ます。

その特徴は、特に色彩において見られます。
「ネオルネサンス」と呼ばれる、多くの色を用いたカラーパレットのような色調が特徴的です。
その多彩な作品は、エナメルあるいは多彩な宝石を贅沢に使うことで表現されました。

下記は当店で販売済みのオーストリアハンガリー帝国のぺンダントネックレス。
トルコ石と真珠が贅沢に使われているほか、黒と白のエナメルが入り、多彩な色調です。
ルネサンス様式を回顧した、ネオルネサンス様式のジュエリーは、オーストリアハンガリー帝国の代表的な作品です。

アンティークロケットペンダント(トルコ石、エナメル、オーストリア=ハンガリー帝国)

オーストリアハンガリー帝国のアンティークジュエリーは、数を見ていくことでその如実な特徴が掴みやすいです。
下記も前述のペンダントとほぼ同時代の、ペンダントです。
この作品では、緑ガラスの上にエメラルドを張っています。
鮮やかな緑色の色彩を出すための工夫で、ルネサンスらしい明るい色調への拘りからです。
この作品では、白エナメルに部分的にエンジ色のエナメルが入っており、西ヨーロッパのジュエリーにはない色彩です。

エメラルドペンダント(19世紀オーストリアハンガリー帝国、エナメル)

オーストリアハンガリー帝国のジュエリーは、宝石を惜しげなく用いたものが多いですが、地金は銀製(あるいはシルバーギルド)で、いかに高価な作品であっても金無垢を用いたものはほとんど見ません。
以前、一度ロングネックレスで、全てのパーツにスクエアの立派な大きさ&クオリティーのエメラルドがセットされた19世紀のオーストリアハンガリー帝国のネックレスを見ましたが、それほどハイクラスな作品でも銀の上に金を上塗り(シルバーギルド)でした。

下記も既に販売済みですが、当店で過去に扱ったオーストリアハンガリー帝国のエメラルドのペンダントネックレスです。
信じられないほど大きなサイズの大作で、エメラルドが惜しげなく多用されていましたが、やはりそれでもシルバーギルドが用いられています。

大ぶりエメラルドペンダントネックレス

装飾に関しては、裏面にいたるまでぎっしりと施すのが特徴ですが、その彫金技術は一般的に西ヨーロッパより粗めです。
ただ例外的に、下記のように同時代の西ヨーロッパでさえ見ないような、技術の高い作品も例外的に存在します。

フィリグリー細工ブローチ(バタフライ シルバーギルド)

サイズ感としては例えば同時代のフランスやその他の西ヨーロッパのジュエリーに比べて概して大きめです。

オーストリアハンガリー帝国を統治していたのは、かのハプスブルク家です。
ハプスブルク家は、現在のスイス領内に発祥したドイツ系の貴族の家系です。
古代のユリウス一門(カエサル家)の末裔を称し、中世の血縁制度を利用した政略結婚(ルイ16世の妃マリー・アントワネットもハプスブルク家の出身)により広大な領土を獲得、南ドイツを代表する大貴族に成長します。
中世から20世紀初頭まで中部ヨーロッパで強大な勢力を誇り、オーストリア大公国、スペイン王国、ナポリ王国、トスカーナ大公国、ボヘミア王国、ハンガリー王国、オーストリア帝国(後のオーストリア=ハンガリー帝国)などの大公・国王・皇帝を代々出しました。
後半は形骸化していたとはいえ、ほぼドイツ全域を統べる神聖ローマ帝国(ドイツ帝国)皇帝を中世以来つとめます。
1918年に帝国が解体するまで存続します。

以前はオーストリアハンガリー帝国の19世紀-1900年頃までのジュエリーを度々、ヨーロッパで目にすることがありました。
使われている宝石が豪華なわりには地金がゴールドでない分、割安感があったのですが、近年は見ることが少なくなりました。
時々見つけますとやはりコレクターがしっかりついて評価が定まっているようで、ずいぶんと以前に比べてお値段も高くなりました。
それでも良質なオーストリアハンガリー帝国のジュエリーは今後もますます高価になってくることは間違いなく、気に入った上質な作品に出会ったときは、迷わず手に入れられることをお薦めいたします。
元々数が少ない分、あっという間により希少になってしまいそうです。

オーストリアハンガリー帝国のジュエリーはなぜかイギリスよりフランスの方がまだ見つけやすいです。
地理的な要因かもしれません。

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