べっこう製のペーパーナイフ
幻の素材となりつつある鼈甲
べっこうで作られた昔のペーパーナイフです。
19世紀末ー20世紀のフランス製。
鼈甲は日本の工芸品でも愛用された素材ですが、その原料であるウミガメは既にワシントン条約によって貿易が禁じられています。
日本の業者は禁止前に有る程度のストックを確保していたようですが、それも底を突きつつあり、幻の素材となりつつあります。
ダブルフェースのゴールドシールに注目
ところでこのペーパーナイフの最大の見所は、下部のほうにさらっとついているゴールドのシールです。
これはどうやって作っていると思いますか?
18-19世紀のフランスの良家では、印章(いわゆるヨーロッパの印鑑のようなもの)を職人に作らせて保有していることがありました。
金を液状にしたものに、ファブ(印章)を押印して、そこからこのシールを作ったのです。
そして鼈甲製の本体に、張ったのです。
シール全体はめんどりの形をしています。
- 状態:[良好]☆☆☆☆ (星マークの意味)
-
幅:140mm
高さ:21mm
重量:10g
- 販売価格:売り切れました。
べっこう製のペーパーナイフ
世界にひとつだけの一点もの
- 柔らかな鼈甲で紙を切ることを考えた、発想力の豊かさも見習いたいもの
- ペーパーナイフとしては小さめで軽いので持ち運びもできます
- シール全体は雌鳥の形。雌鳥はフランスでよくいろんなモチーフにされる動物
- 女性2人のダブルフェイス。帽子の柄までしっかり見える素晴らしい彫りです
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アンティークエピソード[Antique episode]
アンティークジュエリー編 ダブルフェース(ダブルフェイス)
ダブルフェイスとはその言葉のとおり、二つの顔が並列して描かれていることで、アンティークの装飾品にたびたび登場します。
特に19世紀のシェルカメオでたびたび描かれてきました。
素材として柔らかいシェル(貝)であっても、ダブルフェースのような細かな彫りを行うのは、至極困難です。
ましてこのシールは、インタリオ(陰刻)のファブから作られていますから、シェルではなくずっと石に彫りがなされていたということになります。
当然ながら石のほうがずっと硬い素材なので、その作業の難易度は、想像を絶します。
おそらく目でみえないほど小さく細かいものを、職人の勘と指先の感触だけを頼りに、彫っていたのです。
これは現在こんなことが行える職人がいるわけはなく、まさに人間離れした職人の技です。
アンティークエピソード集
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